ビットコイン(BTC)は45,000ドルを下回ったが、その後予想よりも早く46,500ドルにまで急速な回復を見せ、投資家を驚かせた。

TradingViewのデータによると、弱気派がBTCを44,210ドルまで引き下げた後、強気派によって半日で46,500ドル以上に引き上げた。

BTC/USDT 1-day chart. Source: TradingView

マクロ環境がBTCに影響

世界の金融市場での出来事は、仮想通貨市場に大きな影響を与え続けており、近い将来もこの関係は続くことになりそうだ。

Macro Hiveのビラル・ハフィーズCEOによると、「過去数日間の株式市場の弱さ」がビットコインの後退につながったという。「現在、マクロがビットコインを支配している」と同氏は言う。

ハフィーズ氏は株式市場の現在のボラティリティの理由として、米国の高金利やタカ派的なFRB、中国市場の弱さを指摘している。

これらのマクロイベントは金融市場を圧迫させ続けるが、ハフィーズ氏はビットコイン指標の中に希望の兆しがあると指摘する。「ビットコイン固有のダイナミクスは強気であり、ETF(上場投資信託)への流入が更新され、建玉が上昇し、ホドラーが蓄積している」と言う。

48,000ドル以上を目指す強気派

Exo Alphaの最高投資責任者であるデビッド・リフチッツ氏によると、過去24時間のBTC価格の調整はある程度予想できたものだったという。ビットコインの「7日連続の上昇」と四半期末での機関投資家による動きが下落の一因であると指摘している。

リフチッツ氏は、一時的な調整があったものの、「3月21日からの上昇サポート・トレンドラインは維持しており」、ここが今後のサポートになるだろうと述べている。

この見通しに影響を与える「ワイルドカード」としてリフチッツ氏が挙げるのは、ウクライナの状況、EU金融委員会による仮想通貨への厳しい姿勢などだ。

「48,000ドルを超え、さらに51,000ドルを超えることが、強気派が目指しているものだ。これが来週提供されるかどうかを確認することになるだろう(新しい四半期=新しい機関投資家の流入の可能性)」と、リフチッツ氏は述べている。

市場アナリストのウィル・クレメンテ氏は明るい見通しを示している。同氏は今回の反発は「かなりクリーンな反応である」として以下のチャートを投稿している

BTC/USDT 1-day chart. Source: Twitter