3月20日にビットコイン(BTC)は6,000ドルを突破した。主要通貨は2桁上昇となっており、仮想通貨市場は全面高の展開となっている。

ビットコインは約17%高で6180ドル前後で取引されている。イーサ(ETH)は約17%高の136ドル、XRPは約11.5%高で0.162ドルで推移している。

出典:Coin360 11:00時点

アルトコイン勢も主要通貨と歩調を合わせ、急反発の動きを見せている。ビットコインキャッシュ(BCH)の約23%高、IOTA(MIOTA)の約21%高をはじめ、アルトコインの多くは2桁の上昇となっている。

「株式市場との相関が崩れる」

仮想通貨業界のアナリストや分析家は、今回の仮想通貨相場の急反発を受け、ビットコインに対する自信を復活させている。

ロンドンに拠点を置くデジタル資産企業ベカント(Bequant)のリサーチ責任者デニス・ヴィノクロフ氏は、ブルームバーグに対して、仮想通貨市場と株式市場とが「デカップリング」していると主張している。

「仮想通貨市場は、何日も赤字で取引されていたS&P500からデカップリングしようとしている。ビットコインは株式といったリスク資産と紐づけられて取引されていたが、この相関関係が崩れた可能性が高くなった」

ヴィノクロフ氏は、仮想通貨市場での「流動性条件が一定の安定化をみせている」とし、流動性コストが低下しているとの分析も示している

コロナウィルス下でのビットコインの強さ

コインシェアーズのダニー・マスターズ氏は、ビットコインが新型コロナウィルスによる影響を受けない唯一の金融資産であると強調している。

「ビットコインは間違いなく、リモートで扱うことができる唯一の金融資産だ。ビットコインを機能させるために誰も仕事に行く必要はない。世の中がすべて暗くなっているように見えるが、ビットコインよりも良い資産はないだろう」

テザーの最高技術責任者(CTO)であるパオロ・アルドノア氏は、「ブロックチェーン業界は、現在の驚くべき事態を通じて生き残ることができるし、実際に生き残るだろう」と主張する。

「現在の状況は、世界経済に透明性とブロックチェーンが必要であることを示している」