仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(BTC)は27日、上昇を続け、一時10315ドルの月初来高値を更新した。

今回の上昇はビットコインがこれまでの下降トレンドラインを上抜けたことを示した。

Crypto market weekly price chart

(出典:Coin360 仮想通貨相場の週間チャート)

仮想通貨アナリスト達は現在、ビットコインが10500ドルをターゲットに動くと予想しており、このレベルを超えると11000ドル、14000ドル、さらには16000ドルまで上昇するとしている。

ビットコインは上昇がこのまま続くような勢いを見せているが、7月21日に9142ドルをサポートして以来、12.76%上昇しているが、9450ドルのサポートがテストされていないことを考慮すると、一時的な下落にも注意が必要だ。

また9615ドルにはシカゴ・マーカンタイル取引所(CME)の「窓」があるが、これはまだ埋まっていない。これまでにCMEの窓が埋められてきたことを考えると、9800ドル以下の下落もありうるだろう。

今回の10000ドルを超える動きは高い取引高で引き起こされたことから、今回の上昇が継続できるかどうかを判断するために1時間足と4時間足のボリュームを注視する必要がある。

ビットコイン日足

(出典:Coin360  ビットコインの日足チャート)

もし強い下落があるとすれば、9800〜9900ドルで価格が落ち着く可能性が高い。その際はトレーダーは10100ドルへの挑戦を期待しよう。

イーサリアムの目標は367ドル

ビットコイン価格が急騰したことで、イーサ(ETH)にも良い影響が出ている。執筆時点ではイーサは329ドルほどで取引されている。

これまでの分析で述べたように317ドルを超えると、6月26日の高値である367ドルが目標となる。7月21日から40%上昇していることを考えると、利確によって価格が調整されるかもしれない。

イーサ日足

(出典:Coin360 イーサの日足チャート)

ビットコイン価格が上昇したことで上位20位までの多くのアルトコインに利益が出ている。クリプトコム・コイン(CRO)は5.61%上昇、モネロ(XMR)は3.53%、ビットコインSVは2.18%上昇した。

こうしたアルトコインの勢いを受けて、ビットコインのドミナンスは一時61.4%まで減少している。