仮想通貨市場の調整局面が続く中で、ビットコイン価格はバイナンスなど主要な仮想通貨取引所で34000ドルを下回った。
イーサの取引所への大量流入が今回の下落前に見られており、イーサのクジラ(大口投資家)が今回のさらなる下落相場の呼び水となった可能性がある。

BTCの重要レベルは?
短期的にビットコインとイーサの重要サポートラインは30000ドルと2000ドルだ。
仮想通貨トレーダーのTraderKozによると、ビットコインが37500ドル程度まで回復できれば42000ドルまで上昇する可能性が高まるという。42000ドルは現在、重要なレジスタンスラインとなっており、これを超えることができれば、上昇トレンドが始まることが想定できる。
しかし、ビットコインが37000ドルを突破できなければ、30000ドル〜35000ドルのレンジ内の値動きが続くことになるだろう。
一方で大手仮想通貨取引所ジェミナイのアジア事業責任者であるユージン・グ氏は23日の午後5時ごろに、ビットコインとイーサともに、これまでの安値までさらに大きく下落する可能性を指摘した。
「今後24時間以内にBTCとETHはさらに下落するだろう」
現在は、33000ドルのサポートを維持することが最も重要だ。30000ドルのサポートをテストする状況は避けなければいけない。
21日にクジラの動向をデータで提供する「ホエールマップ」は、11万5000BTCの流入があったことを指摘し、39931ドルにクジラクラスターを形成したことを示した。
これは33000ドルと35000ドルが当面の重要なサポートレベルであり、39931ドルと42000ドルがレジスタンスとなったことを表している。
一方で、市場のポジティブな面としては、ビットコインのマイナーが売りを行なっていないことだ。
トレーダーのレックス・モスコヴォスキー氏は次のように指摘した。
「ビットコインのマイナーは現在売っていない。3日前に彼らからの売り圧力のわずかな上昇があったが、今は通常に戻っている。今起きている売り圧力は、完全に我々のせいだ。」