日本時間3月6日午前0時ごろ、ビットコイン価格は過去最高値を更新し、69,200ドルをタッチした。その後は反落し、足元では過去24時間で5%減の63000ドル付近を推移している。
ビットコインは、先週21%以上上昇し、2021年11月10日に仮想通貨取引所コインベースで記録された68,990ドルという最高値を更新した。
今回の価格上昇は、米国で新たに上場されたビットコイン(BTC)現物上場投資信託(ETF)からの資金流入によるとの指摘が出ている。
ビットフィネックスのアナリストの調査報告によると、ETFはビットコインに対する需要を生み出し、価値保存手段としての地位を強化したことで、価格上昇につながったという。
同アナリストは、2024年第4四半期までに10万ドルから12万ドル、2025年には仮想通貨市場全体の時価総額がピークに達すると予測している。
アナリストによると、ビットコイン現物ETFは、ビットコインが新しいサイクルの頂点に達した後、下落時の価格変動を抑制する可能性があるという。
「ETFができたということは、現在のサイクルの天井に続く下落は、以前のように大きく下落しない可能性がある。金ETFの発売後、価格が大きく上昇した後、同じような安定した軌道が見られたためだ。"
クリプトクオントの調査によると、2月15日までにビットコインETFはビットコインへの新規投資の約75%を占め、5万ドルの大台突破に貢献した。
ブルームバーグのシニアアナリスト、エリック・バルチュナス氏とアソシエイトアナリストのアンドレ・ヤップ氏は、2月26日に発表した調査報告書の中で、ビットコインETFは今後2年間で運用資産残高で金ETFを追い抜く可能性があると指摘している。
最高値を更新し、強気の勢いを見せる一方で、XBTO Futuresのオプション取引責任者であるポール・アイス氏は、ビットコインは今後予定されている半減期後に大きな変動を経験する可能性があると指摘している。
「仮想通貨エコシステムは、半減期による供給量の減少と、ETFによる需要のショックという二つの圧力に初めて同時に直面することになる。(中略) 2024年12月のオプション市場における現在の中値は55,000ドルから85,000ドルの範囲で、 インプライド・ボラティリティは約65%だ。」