5月5日、ビットコイン(BTC)の価格は日曜日の調整による損失から回復し、9,000ドル台まで上昇した。
ビットコインは日曜には8500ドルまで調整したものの、価格はその後に反発し、月曜には8,700~8,850ドルを突破していた。
出典: Coin360
興味深いことに、ビットコインの価格の上昇は、米疾病対策予防センター(CDC)が6月までに新型コロナウィルス(COVID-19)の感染増加で6月1日までに米国で13万4000人が死亡するとの予想を発表した直後に起こっている。
市場にとってはより弱気予想となるニュースも発表されている。米財務省が今四半期に3兆ドルの借入を計画しており、米国の債務の総額が25兆ドル近くになると発表したのだ。
現在、合計で3000万人以上の米国人が失業申請を行っており、中小企業支援のための政府支援プログラムは、開始数日で割り当てられていた資金すべてを使ってしまった。
伝統的な株式市場と仮想通貨市場との最近の相関関係を考えると、これらのニュースはすべて仮想通貨の価格に悪影響を及ぼすはずだが、現時点ではビットコインには当てはまっていないようだ。
強気派は9500ドルを目標に
ビットコインの4時間足チャートを見ると、ビットコインが20MAを突破するのに苦戦していたのがわかるだろう。ビットコインは8,700~8,550ドルの間で動いており、可視範囲出来高(VPVR)を見ると、2つの大きなノードがみえる。
1時間足のチェ―トでは、ビットコインの価格が8,950ドルで抵抗に合い、8,970ドルを超えることで9,000ドルま回復できたことがわかる。
BTCはこの抵抗を突破し、さらに9130ドルの抵抗をも突破しようと試みた。9140ドルを超えることができれば、トレーダーは9,440ドル、9,600ドルをターゲットにするだろう。
出典: TradingView BTC/USDT 4時間チャート
4時間チャートでは、MACDで強気サインを示そうとしており、さらに過去8時間で相対力指数(RSI)が47から強気の領域である60にまで移動した。
1時間足チャートでは、トレーダーは直近のロウソク足の上ヒゲが長くなっており、取引高が増加していることに気づくだろう。これはトレーダーが利益を確定させているとみられる。
出典: TradingView BTC/USDT 1時間チャート
今後、トレーダーは相場の勢いが弱まり、ビットコイン価格が9,000ドルを下回るかどうか、もしくは逆に9,140ドル~9,200ドルのレジスタンスゾーンを突破できるかどうかを確認する必要があるだろう。
今後、上昇トレンドが継続するためには、9,500~9,600ドルの重要なレンジを突破する必要がある。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン
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