ビットコイン(BTC)の最近の売りは量子コンピューターへの懸念によるものではないと、ビットコイン開発者マット・カラロ氏が主張した。もしそれが原因であれば、イーサリアムが大きく上昇しているはずだという。
カラロ氏は木曜日、ジャーナリストのローラ・シン氏のポッドキャスト「アンチェインド」に出演し、「ビットコインの現在の価格が量子リスクのような要因によって大きく左右されているという見方には強く反対する」と述べた。
「もしそれが事実なら、イーサリアムはビットコインに対して大幅に上昇しているはずだ」と同氏は付け加えた。イーサリアム(ETH)は10月初旬の仮想通貨市場の大幅下落以降58%下落し、記事執筆時点では1957ドルで取引されている。
カラロ氏の発言は、一部のビットコイン支持者が、量子コンピューターがブロックチェーンに影響を与えるとの懸念が、ビットコインが10月の史上最高値12万6100ドルから現在の6万7162ドルへと46%下落した一因だと主張している状況を受けたものだ。
イーサリアムは量子耐性強化へ
一部のビットコイン投資家は、ネットワークを量子耐性にする取り組みが十分に速く進んでいないと開発者を批判している。一方、イーサリアム財団は対応を進めていると説明している。
水曜日のプロトコルアップデートでは、イーサリアム財団が長期的なポスト量子対応を広範なセキュリティ施策の一環として位置付けていることを明らかにした。
カラロ氏は、量子コンピューターは長期的にはビットコインにリスクをもたらす可能性があるとしつつも、市場関係者は短期的な脅威とは見ていないと述べ、ビットコインコミュニティが責任転嫁の対象を探しているにすぎないとの見方を示した。
「期待外れのパフォーマンスの原因を何か、誰かのせいにしたいビットコイン支持者が多い」と語った。
同氏は、ビットコイン価格下落のより可能性の高い要因として、人工知能(AI)など他の技術分野と「資本を奪い合う」状況に置かれている点を挙げた。
「AIは極めて資本集約的だ」と述べ、「資本を大きく取り合う新たな投資クラスになっている」と指摘した。
さらに、「AIによって生じる価値蓄積に対する関心が、伝統的株式市場においても非常に高い」と語った。
ビットコイン支持者の間で意見分かれる
ただし、すべてのビットコイン支持者がカラロ氏の見解に同意しているわけではない。カプリオール・インベストメンツ創業者チャールズ・エドワーズ氏は2月12日に開催されたコインテレグラフのLONGITUDEイベントで、量子リスクは解決されるまで価格に織り込むべきだと述べた。
「問題が解決するまでは、そのリスクを考慮してビットコインの価値を割り引く必要がある」とエドワーズ氏は語った。
一方、起業家ケビン・オレアリー氏は12月にコインテレグラフのインタビューで、量子コンピューターを使ってビットコインを破ることは資源の最も効率的な使い方ではない可能性があり、医療研究など他分野で活用する方がより大きな利益を生むとの見解を示している。

