ファンドストラットの共同創業者であり、ビットマインの会長でもあるトム・リー氏は、他の仮想通貨アナリストが慎重な見通しを示す中でも、2025年にビットコインが25万ドルに達する可能性があると語った。
リー氏は火曜配信のポッドキャスト「コイン・ストーリーズ」でナタリー・ブルネル氏に対し、「年末までにビットコインは12万ドルの水準を固めるだろう。その上で20万ドル、あるいは25万ドルもあり得る」と述べた。
リー氏は2024年11月の時点で、12か月以内にビットコイン(BTC)が25万ドルに達すると予想していた。
より慎重な予測も
ビットメックス共同創業者アーサー・ヘイズ氏や、アンチェインドのマーケットリサーチディレクターであるジョー・バーネット氏など、一部のアナリストはリー氏と同様の強気な見通しを示している。
しかし、2025年末まで5か月を切った現在、より慎重な姿勢をとる声も増えている。
5月には、バーンスタインおよびスタンダードチャータードが年末のビットコイン予測として20万ドルを提示。10xリサーチのマルクス・ティーレン氏は、やや控えめな16万ドルという予測を発表した。
リー氏は、機関投資家による関心の高まりを背景に、ビットコインの4年周期が終焉を迎えた可能性もあると指摘している。この見方は業界内の幹部たちの間でも広まりつつある。
一方で、仮想通貨アナリストのレクト・キャピタル氏は最近、2020年のパターンに沿う形で進めば、2024年4月の半減期から550日後の2025年10月に市場のピークが来る可能性が高いとの見解を示した。
また、ビットワイズの最高投資責任者であるマット・ホーガン氏は、「4年周期の時代は終わった」と述べ、ビットコインにとって2026年が上昇局面になると予測している。
仮想通貨市場のセンチメントは「中立」へ後退
リー氏の強気な価格目標が語られる中、ビットコインは不安定な1週間を迎えている。
7月14日にビットコインは史上最高値となる12万3100ドルを記録したが、週末には11万2044ドルまで下落。その後は反発し、記事執筆時点では11万3000ドル付近で推移している。
仮想通貨市場全体のセンチメントもやや後退している。市場心理を測る恐怖強欲指数は、火曜時点には「強欲」を示す60を記録していたが、翌日には「中立」の54まで低下した。
リー氏は、金融市場における懐疑論はむしろポジティブな要素だと強調する。
「皆が強気であれば、その楽観はすでに価格に織り込まれている可能性がある。しかし懐疑論が多く、慎重になる理由がある状態では、市場にポジティブなサプライズが起きる余地が残されている」と述べた。
リー氏はまた、ビットコインが「いずれは100万ドルに達する」との長期的な見通しも維持している。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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