米国の現物ビットコイン上場投資信託(ETF)は、過去4カ月で最長となる資金流出を記録した。しかし仮想通貨起業家のアンソニー・ポンプリアーノ氏は、ビットコイン価格は売られ過ぎの水準にあると指摘している。

ファーサイドコインマーケットキャップのデータによれば、過去5営業日で現物ビットコインETFから約11億7000万ドルが流出した。これは、2024年4月にビットコインが7万9625ドル付近で取引されていた際の7営業日連続流出以来の最長記録となる。

ポンプリアーノ氏は木曜日にCNBCで現在のビットコインは割安だとの見方を示した。記事執筆時点でビットコインは11万2870ドルで取引されていた。

ビットコインは「買いの季節」か

「今の11万2000〜11万3000ドルはかなり売られ過ぎだ」とポンプリアーノ氏は述べた。ビットコインの売られ過ぎサインに加え、2024年4月の半減期から1年半後にあたる2025年9月と10月に近づいていることが、価格上昇の兆しになる可能性があると説明した。

Bitcoin is down 4.98% over the past 30 days. Source: CoinMarketCap

「9月には人々はスクリーンの前に戻ってくる。8月はそうではない。だから9月には買いが増え、より活発になる」と同氏は指摘した。

ビットコインは8月14日に史上最高値の12万4128ドルを記録してから、まだ1週間余りしか経っていない。

コイングラスのデータによれば、2013年以降、ビットコインは第3四半期が最も弱い時期であり、平均リターンは6.02%にとどまる。一方で第4四半期は最も強く、平均で85.42%の上昇を記録してきた。

ポンプリアーノ氏は「人々が第3四半期末から第4四半期初めがビットコインにとって良い時期だと信じれば、そのような行動を取り始める」と述べた。

「今サイクルでの100万ドル到達はない」

もっとも、ポンプリアーノ氏は年末に向けてビットコイン価格が上昇すると見込む一方で、今回のサイクルで100万ドルに到達する可能性は低いとした。ただし将来的には到達するだろうとも付け加えた。

また、9月17日に予定されている米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げへの期待や、企業が資金を調達してビットコイン購入を進める動きが、需要を押し上げる可能性があると指摘した。

「ビットコインがいつか100万ドルに到達するのは間違いない。しかし今回のサイクルでそこまで行くのは非常に考えにくい」と同氏は述べた。

最近では、コインベースのブライアン・アームストロングCEOが「2030年までにビットコインは100万ドルに達する見込みがある」と発言している

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