スリーアローズ・キャピタルのスキャンダルやボイジャーデジタルによる連邦破産法第11条申請でエコシステムの崩壊が続いているが、仮想通貨市場での取引は比較的控えめなものとなっている。

トレーディングビューのデータによると、ビットコイン(BTC)の価格は2万ドルのサポートレベルを中心に揺れ動き、254億8000万ドルの取高で日中安値の1万9775ドルから日中高値の2万480ドルの間で推移した。

BTC/USDT 1-day chart. Source: TradingView

ここでは、ビットコインの次の展開と重要なサポートやレジスタンスについてアナリストらが語っていることを見ていこう。

繰り返されるペナントパターン

2021年11月以降に発生した下落に先立つビットコインのチャート上の顕著なパターンは、仮想通貨アナリストの「Moustache」によって指摘されている。同氏は、11月以降の下落の類似性を示すチャートを投稿した。

BTC/USD 1-day chart. Source: Twitter

「$BTCは毎回同じパターンをしているが、下降トライアングルは毎回小さくなっている?別の弱気なブレイクアウトとそのターゲットは14,000ドルから16,000ドルの間だろう」

市場アナリストであるピーター・ブラント氏も最近、ビットコインチャートで繰り返し見られるペナントパターンを強調したが、パターンが完了した後にBTC価格がどの方向に動く可能性があるかについては言及しなかった。

底値探しのマーケットでアドレス数は増加

最近、ツイッターの仮想通貨コミュニティで最も人気のある話題の1つは、ビットコイン価格の底値を予測しようとすることだ。

仮想通貨分析企業デルファイ・デジタルによると、ビットコインは現在4週連続で200週間平均線を下回って取引を終えており、この展開は歴史的に「これまでの市場の底を示す」ものだという。

Bitcoin price performance since January 2020. Source: Delphi Digital

ビットコイントレーダーが急速な回復を期待すべきかどうか。デルファイ・デジタルは「BTCが200週間平均線を下回る状態が最も長く続いている」と指摘し、「ビットコインの週間相関係数は-0.77と17カ月ぶりの低水準を記録し、米ドルと逆の関係を保ち続ける」という事実を強調している。

ドル高はビットコイン価格が他の資産と並んで苦戦を続けることを示唆しているが、デルファイ・デジタルはBTCの採用が伸び続けていることを示唆する一つの心強い展開に注目した。

「価格の下落が続く中、BTCを蓄積しているBTCアドレスの数が増え続けている。少なくとも1BTCを保有するアドレスは、87万7501と過去最高を記録している」

2022年の残りは横ばいの値動きか?​​​​​​

ビットコインの過去のパフォーマンスが将来について何を示唆するか。市場アナリストの「KALEO」は、過去の市場サイクルの概要を示すチャートを投稿した

BTC/USD 3-day chart. Source: Twitter

KALEOはチャートとそれが示す予測経路に基づき、市場は当面横ばい取引を続けるだろうと予測している。

ここから最も可能性が高いのは、1万6000ドル-3万ドルの間で基本レンジが確立される」と指摘し、このレンジが解消されるのは12月ごろになるのではないかと予測している。