ビットコイン(BTC)価格は、市場のセンチメントの高まりに支えられて12ヶ月ぶりに1万1600ドルを突破した。BTCは強い勢いを示しており、投資家は1万5000ドルまではレジスタンスはほとんどないと考えている。
出典: Coin360
突然の週末の値動きにより、ビットコインはビットメックス(BitMEX)で1万1763ドルまで上昇した。また、CME先物ギャップである1万1630ドルを「埋める」ことになった。これは週末に発生するケースは珍しい。
1万5000ドルまで「レジスタンスはほとんどない」
Three Arrows Capitalの共同創設者であるカイル・デイビス氏は、週末の値動きはまだ始まっていないことを示唆している。彼は、1万2000ドルから1万5000ドルまでの間にはレジスタンスが少ないと指摘している。
「奇妙なことに、週末の動きはまだ始まっていない。12,000~15,000ドルにはどのくらいのレジスタンスがあるか?」
ビットコインの週間チャートは歴史的に、1万2000ドルから1万5000ドルへの上昇が一気に進んだことを示している。最後にBTCが1万1600ドルを超えたのは2019年半ばで、その後1万4000ドルの高値まで急上昇した。
出典: TradingView.com ビットコインの日足チャート
また注目に値するのは、2017年にビットコインの価格が1万1600ドルに達してから2週間以内に史上最高値まで急騰したことだ。
仮想通貨アナリストのマイケル・ファン・デ・ポッペ氏によると、ビットコインが1万1400ドルを維持できる場合、ビットコイン市場の構造は引き続き魅力的だ。1万1400ドルを超えて価格が安定すれば、それがサポートレベルに変わったことを示している。ファン・デ・ポッペ氏は次のように述べている。
「そうだ。11,200ドルを突破し、サポートに転じた。11,500~11,700ドルのテスト、そしてCMEギャップが解消された。1つの補足:EUR/USDは調整中だ。金、銀、BTCも同じようになると考えている。重要な閾値?11,400ドルの維持だ」
ビットコイン上昇は続くか?
同時に、スキュー(Skew)のデータによると、このビットコインの上昇により2000万ドル未満の先物契約が清算された。BTCの価格変動が先物市場に牽引されている場合、清算の水準が高くなることがよくある。
先物市場の清算の量が少ないことは、それが上昇を触媒しているのがスポットおよびオプション市場である可能性が高いことを示唆している。ビットコイン先物市場があまり熱くならなければ、それはより安定した、強固な強気サイクルにつながる。一部のアナリストは、このサイクルが今始まっていると主張している。
“Rookie”という名前のトレーダーは、ビットコインとイーサリアムの月次のローソクが強気トレンドを示していると指摘している。マクロ経済の市場の動きと中立的な先物市場の合流は、BTCの勢いを維持することになる。
「BTCとETHの両方の月次キャンドルは、本質的にその月の最高点で閉じている。上芯はない。これは強気だ」
短期的にビットコインの最大の障壁は、サポートエリアとして1万1400ドルを死守することができるかどうかだ。BTCが急騰し、ほかの仮想通貨も上昇し始めているため、トレーダーは基本的にポジティブな見方を維持している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン