ビットコイン(BTC)は今後9カ月以内に新高値を更新する可能性が75%に達している──こう語るのは、ビットコインネットワーク経済学者のティモシー・ピーターソン氏だ。
3月25日のX投稿でピーターソン氏は、ビットコインが現在、過去のレンジの下限に位置していることに注目し、「ビットコインの現在の推移は、過去10年間の下位25%ゾーンに一致しており、上昇の確率が優位にある」と述べた。
Bitcoin 10-year seasonality chart. Source: X.com
さらに同氏は、「短期的に50%以上上昇する確率が50%ある」とも述べ、強気な見通しを強調した。
ピーターソン氏の見解は、過去の統計に基づいたものであり、同氏が以前発表した調査によれば、ビットコインの年間パフォーマンスの多くは4月と10月に集中しており、過去10年間の平均リターンはそれぞれ12.98%(4月)、21.98%(10月)となっている。
Bitcoin monthly returns. Source: CoinGlass
オンチェーンの取得コストに注目集まる
クリプトクオントのクイックテイク投稿によれば、匿名アナリストのCrazzyblockk氏は、短期的に活動するクジラ(大口投資家)の実現価格は9万1000ドルとし、最も活発なアドレス群の平均取得価格は8万4000〜8万5000ドルの間に集中していると分析している。
Bitcoin short-term whales position. Source: CryptoQuant
この「コストベース」より価格が下回れば、利益確定や損切りの売りが出る可能性があることから、8万4000〜8万5000ドルは重要な流動性ゾーンになると見られている。
Crazzyblockk氏は次のように指摘した。
「こうしたオンチェーンのコストベースは、市場心理が転換する『判断ゾーン』であり、トレーダーや投資家は、この水準での価格反応を注視することで、トレンドの強さや反転の兆候を見極めるべきだ」