仮想通貨(暗号資産)ビットコインは22日に18000ドルのサポートラインを下回ったが、これは11月中に店頭(OTC)取引と機関投資家の取引量が増加した影響を受けたためだ。

(出典:トレーディングビュー「BTC/USD 1時間チャート」)

データによると、機関投資家の需要増加が、18965ドルという高値に到達した理由だと示されている。

Skewによると、グレイスケール のビットコイン投信(GBTC)取引量がOTC市場で第4四半期に大幅に増加したことが分かった。

OTC市場では機関投資家や的確投資家が様々な証券を購入できる。GBTCはOTC市場で取引されている。

(出典:トレーディングビュー「GBTCの一日の出来高」)

機関投資家主導のBTC上昇

現在の上昇トレンドと、2017年の上昇には明確な違いがある。今回、ビットコインは上昇トレンドの間、需要なレジスタンスを連続的に取り戻しており、安定した動きを見せている。

ビットコインはスポットの取引量、先物取引所の建玉、機関投資家の急増を見せている。しかし、グーグルトレンドなどによると、ビットコインの一般的な関心は比較的低いことが分かっている。

こうした要因が重なることで、機関投資家が最近の上昇の原動力となっていることがわかる。

これはビットコインにとってポジティブだ。機関投資家が長期的な戦略でビットコインを保有していると考えられるためだ。

これは11月にビットコインが下落した際に積極的に買い戻されたことからわかる。既報のように、ダン・タピエロ氏は「「大物は今すぐに押し目を買うだろう」と述べている。

最近では多くの機関投資家やヘッジファンド、投資銀行がビットコインと金(ゴールド)を比較するようになった。ギャラクシーデジタルのマイク・ノボグラッツ氏は次のように述べている

「ビットコインは現在、機関投資家の資産となっている。これ以上言うことはない。素晴らしいことは、ほとんどの機関投資家はまだ参入していないことだ。だからこそ、2021年は2020年と同等かそれ以上になるだろう。」

注目すべき3つのクジラクラスター

ビットコインの大口投資家である「クジラ」は通常、ビットコインを蓄積するためにOTCと仮想通貨取引所を同時に利用する。

オンチェーン分析のホエールマップは、11月を通じて「クジラクラスター」の出現を指摘した。

クジラクラスターとは、クジラがビットコインを購入後に動かしていない大量のBTCの価格帯のことだ。

(出典:ホエールマップ「11月のビットコインクラスター」)

データによると、クラスターは16411ドル、16278ドル、15961ドルに大きな塊となって残っている。そのため、ビットコインが短期的に下落しても、サポートエリアが確立されている。

短期的には18000ドルを割り込んだとしても重要なサポートとして機能するだろう。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン