ビットコイン(BTC)にロングポジションを取っていた投資家が、過去24時間で大きな損失を被った。仮想通貨市場はほぼ3%下落し、ビットコインは再び10万ドルの水準を試す動きを見せている。

この下落は、米国のトランプ大統領と実業家イーロン・マスク氏との間で対立が深まる中で起こっている。ビットコインを155日以上保有していた人々は利益確定のために売却する動きをみせている。

ビットコインは10万2000ドル台で推移

コインマーケットキャップによると、過去24時間でビットコインは一時10万5915ドルまで上昇したものの、数時間後には10万500ドルまで下落。その後は持ち直し、執筆時点では10万2180ドル前後で推移している。

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Bitcoin is down 3.61% over the past seven days. Source: CoinMarketCap

コイングラスのデータによれば、この急落によりトレーダーのロングポジション約3億800万ドル分が清算された。

この下落は、マスク氏とトランプ氏の対立が激しさを増すタイミングと重なった。テスラCEOであるマスク氏は6月5日、Xにおいて「トランプ氏の大規模な関税政策は、今年後半に景気後退を引き起こす」と発言した

トランプ氏は自身のSNSのトゥルース・ソーシャルで、マスク氏に対する政府補助金および契約を打ち切れば、「数十億ドル規模」の歳出削減になると投稿した。

これに対してマスク氏は「大統領の契約破棄発言を受け、スペースXはドラゴン宇宙船の退役プロセスを直ちに開始する」とXで発言したが、数時間後にこの発言を撤回した

なお、スペースXのドラゴン宇宙船は、米国製として唯一、宇宙飛行士を宇宙に送り出すことができる機体とされている。

長期保有者の売り圧力と仮想通貨市場全体の急落

仮想通貨分析企業グラスノードによると、5月22日にビットコインが過去最高値の11万1970ドルを記録したのを機に、長期保有者による売却が増加している。

グラスノードは6月5日のマーケットノートで「長期保有者が徐々に売却圧力をかける中、ビットコインが11万1800ドルを明確に超えるような強力な上昇要因が欠如している状況では、短期的な調整の可能性が高まっている」と述べている。

ビットコイン以外の主要な仮想通貨も同様に値を下げた。イーサリアム(ETH)は7.25%下落、XRPは4.35%下落、ソラナ(SOL)は5.20%の下落となった。

仮想通貨市場全体では、過去24時間で清算総額が9億8255万ドルに達し、そのうちロングポジションの清算が8億9163万ドルを占めている。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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