ビットコインは「ブラックマンデー」から数日後に6万2000ドルを回復した。トレーダーたちは週足の価格チャートにおける強気パターンを指摘し、ビットコインが底を打った可能性があると示唆している。
「ビットコインは大きな芯を持つ巨大な緑の週足ローソクを形成している」と、仮想通貨トレーダーのマシュー・ハイランド氏は8月8日の分析動画でのべた。ビットコインが6万1000ドルを超えた際の発言だ。「これは週足タイムフレームで巨大な強気のハンマーを形成している」とし、ビットコインの構造全体において底が「今形成されている可能性が非常に高い」と語った。

8月8日、ビットコイン(BTC)は一時的に6万2510ドルに達した後、発表時点では6万1068ドルに戻った。コインマーケットキャップのデータによれば、8月7日から12.46%上昇している。
この急速な反発は、ビットコインが8月5日に重要なサポートレベルを下回り4万9751ドルに落ちた数日後に起こった。この日は「ブラックマンデー」と呼ばれ、2月以来初めて5万ドルを下回った。
一部のトレーダーは、この急速な反転が最近の価格下落がベアトラップだった可能性を示唆していると考えている。ベアトラップとは、経験豊富なトレーダーがビットコインを一時的に低価格で売却し、ショートセラーを罠にかける戦略だ。「なんとクレイジーな週だ。おそらくこれまで見た中で最も壮大なベアトラップだ」と、仮想通貨トレーダーのビザンティン・ジェネラル氏はXの投稿で語った。
先物トレーダーの間でのセンチメントもそれに応じて変わり、現在はロングポジションに大きく傾いている。コイングラスのデータによれば、ロングポジションは52.48%で、ショートポジションは47.52%である。

これは、米国最大の資産運用会社であるモルガン・スタンレーが1万5000人のフィナンシャルアドバイザーにビットコイン上場投資信託(ETF)を顧客に推奨することを許可した翌日に起こった。
しかし、すべての仮想通貨アナリストが底を打ったと考えているわけではない。一部は、ビットコインが新たな史上最高値を達成する前にさらなる下落があると考えている。
8月7日、10xリサーチのリサーチ責任者であるマーカス・ティーレン氏は「次の強気相場のエントリーのタイミングを理想的にするためには、ビットコイン価格が4万ドル台前半に落ちることを狙う」とのべた。
8月5日、ケイン・アイランド・オルタナティブ・アドバイザーズの創設者であるティモシー・ピーターソン氏は「次の60日間で4万ドルと8万ドルが同じくらいの確率である」とも語った。
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