10万ドルを突破したビットコイン 心理的な壁を突破したことで「さらなる上昇余地」＝仮想通貨アナリスト

ビットコインが初めて10万ドルに到達したが、アナリストはこの価格帯に長く留まることはないとみている。心理的な価格の壁を突破したことで、より多くの注目を集め、価格がさらに上昇する可能性があるためだ。

「10万ドル周辺での大きな調整はあまり見られないだろう」と、仮想通貨アナリストのニック・フォースター氏はコインテレグラフに語った。ビットコイン（BTC）は3月に史上最高値の7万3679ドルを記録した後、次の7か月間は5万3000ドルから7万2000ドルの広いレンジで推移していた。

ビットコインの10万ドルは「注目を集める」

「BTCは依然としてミーム的な資産であり、こうした心理的な壁は関心を高め、新たな市場参加者を引き込み、既存の参加者の意見を変える傾向がある」とフォースター氏は語った。「これがさらなるボラティリティと上昇を生む」ともフォースター氏は付け加えた。

仮想通貨トレーダーのマシュー・ハイランド氏は12月5日のX投稿でこれと同様の見解を示し、ビットコインの11万4000ドルへの上昇が「準備中」であるとした。

記事執筆時点で、ビットコインは10万2250ドルで取引されている。

「ここから仮想通貨の始まりだ。3～5か月の猶予がある。それを活用すべきだ」とハイランド氏はのべた。

先物トレーダーも同様の楽観的な見方を示しており、コイングラスのデータによれば、ビットコインが再び10万ドルを下回ると15億4000万ドルのロングポジションが清算のリスクにさらされる。

ビットコインの建玉—オプションや先物などの未決済のビットコインデリバティブ契約の総数を追跡する指標—は、過去24時間で5.14%上昇し、611億8000万ドルに達した。

フォースター氏は、特にイーサリアム（ETH）への転換が増えると予想している。同氏によれば、イーサリアムは「これまで市場で遅れをとっていた」。

しかし、イーサリアムは「歴史的にビットコインを上回るパフォーマンスを示してきた」とフォースター氏は指摘し、過去の最高値に達した後や「重要なマイルストーンに到達した後」には特にそうであるという。

仮想通貨アナリストのマイルズ・ドイツァー氏は、ビットコインの価格が上がるほど、「アルトコインの上昇は大きくなる」と語った。

一方、ダン・ヘルド氏は73万8300人のXフォロワーに対し、10万ドルのマイルストーンは「単なる価格を表すだけではない」とし、ビットコインの重要な採用の瞬間を意味するとした。「それは、世界が徐々にビットコインを未来の準備通貨として認識し始めていることを意味している」とヘルドは語った。

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