仮想通貨コミュニティのメンバーは、「ビットコイン・ピザ・デー」の記念日を祝った。これは、ビットコイン(BTC)を物質的な商品と初めて交換した日だ。

2010年5月22日、ラズロ・ハニエツ氏がBTCで初めて商品を購入したと記録されている。この取引では、当時41ドル相当だった1万BTCと、フロリダの地元のレストランの2枚のピザが交換された。このマイルストーンは、この取引以来業界がどれほど進化したかをコミュニティメンバーが回顧する仮想通貨コミュニティの毎年の祭典となった。

例年と同様、仮想通貨ファンはピザを食べてこの日を祝った。インドネシアのビットコイナーたちは、バリでピザを食べている自分たちの写真を共有した。

一方、仮想通貨取引所もピザパーティに参加した。仮想通貨取引所バイナンスは、イタリア・ナポリでピザを提供し、取引プラットフォームOKXは、この日に向けて準備を整える社員のランチの写真を共有した

多くの人々がピザを食べる中、一部の人々はジェレミー・スターディヴァント氏を称える時間を取った。彼は、今や有名なこの取引のもう一方の当事者だ。あるビットコイナーは、スターディヴァント氏を物語の「真のヒーロー」と表現した

Redditでは、コミュニティメンバーがピザに使われた1万BTCの運命についての議論している。一部の人々は、スターディヴァント氏が価格が5倍や10倍に上昇した後にコインを売ったのではないかと推測し、他の人々は彼が秘密鍵を失ったのではないかと考えている

執筆時点で、1万BTCは約2億6800万ドル(約37億円)相当である。

ビットコインのピザ取引はBTCを使った最初の物質的な商品の交換として広く認識されているが、それよりも前に販売があったのではないかという推測も存在する。5月14日には、ピザの購入の数か月前に画像が500BTCと交換で販売されたという可能性が浮上し、ツイッターの仮想通貨界隈が熱狂した。ビットコインを作ったあるサトシ・ナカモト氏もこの取引に関与していたという。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン