ビットコイン・オーディナルズのプロトコルの開発者たちは、71,000以上の無効である「呪われた」インスプリクションを修正し、それらを取引可能にするという新たなアップグレードを展開した。
「呪われたインスプリクション」とは、インスプリクションを作るためのオプコードの誤用または意図的な悪用により作成され、結果的に無効になり、認識されなくなったインスプリクションのことを指す名前だ。
6月4日、TwitterユーザーのRaphjaphを含む開発者たちは、これまで認識されていなかったインスプリクションをインデックスするための第一歩として、オーディナルズ・プロトコルをバージョン0.6.0にアップグレードしたと発表した。
この問題を修正する提案は、初めてOrdinalsの作成者であるケーシー・ロダーマー氏により、4月下旬に行われ、これらの呪われた記述を認識し、「祝福された」ものに変換するというものだった。
このアップグレードは、様々なタイプの呪われたインスプリクションのサブセットをサポートする機能を導入した。これは、以前は無効だったインスプリクションが通常の正しいインスプリクションとしてインデックスされ始めるブロック・アクティベーション・ハイトを設定することによって実現している。
オーディナルズのインフルエンサーであるLeonidasNFTは、これらが取引可能なインデックスされたオーディナルズのリストに追加されると説明し、「これは重要だ。なぜなら、7万以上の無効なインスプリクションが今後サポートされ、マーケットプレイスがv0.6.0にアップグレードすれば、それらを取引し始めることができるようになるからだ」と語る。
ビットコイン・オーディナルズは、ビットコインの最小単位であるサトシにデータを記録することを可能にする非代替性資産のアーティファクトだ。
プロトコルはケーシー・ロダーマー氏によって1月に立ち上げられ、翌月にはインスプリクションのブームが始まり、それらがビットコインブロックチェーンに刻印されることで数千ものオーディナルズが生まれ、取引手数料の上昇を引き起こした。
オーディナルズのインスプリクションは、希少性や収集可能性の点でNFTに似ていると考えられている。ユーザーは、ビットコイン・ブロックチェーンに永久に刻印されたユニークなデータスライスを求めており、これらの初期のインスプリクションは、後に価値を持つ可能性がある。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン