米連邦準備制度理事会(FRB)が7月の会合議事録を公表した後、ビットコイン先物トレーダーはビットコインの建玉(OI)を10億ドル以上を増やした。公表された議事録によれば、大多数の参加者が「9月会合での利下げが適切」との認識を示していた。
8月22日、ビットコイン先物のOIは319億2000万ドルに達し、前の12時間に比べて12億6000万ドル増加した。OIは未決済のデリバティブ契約の総数を示し、オプションや先物などが含まれる。OIの増加は、トレーダーがビットコインの価格動向を予測する自信が高まっていることを示す。
しかし、データによれば、ビットコイン(BTC)の価格が上昇するか下降するかについては意見が分かれている。
コイングラスのデータによると、ロングトレーダーは全体の50.63%を占め、ショートトレーダーの49.37%となっている。コインマーケットキャップのデータによれば、ビットコインの価格は6万623ドルとなっている。BTCは8月9日以来この付近で推移している。
Bitcoin is up 2.26% over the past 24 hours. Source: CoinMarketCap
10xリサーチのリサーチ責任者、マーカス・ティーレン氏は8月22日の報告で「FRBの議事録は9月の利下げをほぼ確実であることを示すものだ」とコメントした。「FOMCメンバーの大多数が9月の利下げを支持し、数名のメンバーは7月の利下げも妥当と考えていた」とティーレンは指摘する。匿名の仮想通貨トレーダーのサイコデリック氏は「ビットコインは上昇する準備ができているようだ。FRBの議事録は非常にハト派的なトーンで公表された」と付け加えた。
金利が下がると、投資家は通常、安全資産である債券や定期預金から離れ、ビットコインのようなリスクの高い資産に移行する。「米国市場とインド市場において、歴史的に最も爆発的な第4四半期に備えよ」と仮想通貨ウォッチャーのニシャント・バードワジ氏は、FRBが「利下げ寸前」にあることを指摘し語った。
「パウエル議長の金曜日のスピーチは、このハト派的な見通しを強調し、株式やビットコインのようなリスク資産を後押しするだろう」とティーレン氏は予測している。
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