アナリストによれば、ビットコイン(BTC)は過熱感を伴わずに上昇基調を維持しており、週明けに史上最高値を更新したにもかかわらず、今後も堅調な上昇が続く見込みだ。
ビットコインは月曜日に12万6000ドルを超える最高値を記録した。クリプトクオントの寄稿者であるアラブ・チェーン氏は10月8日の分析で、「ビットコインは現在、その4年周期のほぼ中間地点に位置している」と述べた。
同氏は、「堅調なパフォーマンスにもかかわらず、テクニカル指標は、価格が依然として安定したレンジ内で推移しており、歴史的ピークに先行するような過熱状態からはほど遠いことを示している」と指摘した。
ボラティリティの圧縮が示す「上昇の前兆」
チェーン氏によると、ビットコインは「バランスの取れた上昇モメンタムの局面」にあり、30日移動平均は11万6000ドル弱で、「急激な乖離のない安定した上昇トレンドを示している」という。
さらに、30日標準偏差(リターンの変動性)も4540ドルと比較的低水準にあり、「ボラティリティの圧縮が進んでいる。これは通常、流動性の流入が再び強まれば、特に上昇方向への大きな値動きに先行する条件になる」と述べた。
アナリストらによれば、ビットコインはこれまで、マイニング報酬が半減する半減期の約600日後にサイクルのピークを迎える傾向がある。もしこのパターンが続くなら、現在は「過去の強気相場の天井を形成してきた重要な時期にあたる」とのことだ。
ETF資金流入、過去最高更新の可能性
一方、ビットワイズの最高投資責任者マット・ホーガン氏は8日、ビットコイン上場投資信託(ETF)への資金流入が第4四半期に急増すると予測した。
ホーガン氏は、「ビットコイン価格の上昇が、ETFへの資金流入を押し上げる主要因の1つになる」とし、第4四半期の流入額は「過去最高を記録する」との見通しを示した。さらに、「2025年通期では、初年度(360億ドル)を上回る資金が流入する」と述べた。
ETFへの資金流入は、今年の年初から9カ月間で225億ドルに達しており、このペースで進めば年末には約300億ドルに到達する見込みだ。
「懸念はない」とホーガン氏は語る。「私の見立てでは、資金流入にとって非常に強い第4四半期になる“星の配置”が整っている。新たな記録を更新するのに十分だ」。
ホーガン氏が強調する根本的な理由は、ビットコインのリターンに対して強気である点にある。
「直感に反するようだが、価格上昇はしばしばETF需要を刺激する。メディア、企業、個人投資家の関心が再びビットコインに向くためだ」と述べた。
同氏によれば、過去にビットコインが二桁成長を遂げた四半期では、ETFへの資金流入も例外なく「数百億ドル規模の二桁成長」を記録している。
デベースメント・トレードが後押し
ホーガン氏はさらに、第4四半期の好調な見通しの背景として、「米ドルの弱体化局面でパフォーマンスが良好な資産(金やビットコイン)を買う“デベースメント・トレード”が活発化している」と指摘した。
「ウォール街の投資アドバイザーたちは年末の顧客レビューで、最も成果を上げた投資商品を保有していたと示したい。その手段はひとつ、金とビットコインを買うことだ」と述べた。
また、大手資産運用会社の一部がようやくビットコインETFをプラットフォームに追加しつつある点も追い風になるという。
モルガン・スタンレーが今月発表した報告書では、1万6000人のアドバイザーに対し、仮想通貨をポートフォリオに「柔軟に組み入れる」よう指針を示し、リスク許容度の高い投資家に対して最大4%までの配分を推奨した。
ホーガン氏は最後に、「第4四半期はすでに好調なスタートを切っている」と述べ、ETFが最初の4営業日で35億ドルの純流入を記録したことを挙げた。
「残り64日であと100億ドルの流入を積み上げる必要がある」と述べ、「それを達成できるどころか、さらに上回るだろう」と強調した。
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