仮想通貨の環境への影響に関する議論が激しくなる中、ビットコインマイニング協議会(BMC)が10日に正式に発足した。

ビットコインマイニング協議会は、「ネットワークとそのコアとなる原則にコミットし、ビットコインマイナーの自発的でオープンなフォーラム」であるとしている。公式ウェブサイトによると、その使命は、透明性を促進し、グッドプラクティスを支持し、ビットコイン教育を広めることだ。

マイクロストラテジーのマイケル・セイラーCEOは、協議会の創設メンバーの1人であり、ツイッターで協議会への参加を呼び掛けた。

この協議会は、電力消費に敏感な北米のビットコインマイニング企業のグループで組織されたものだ。もともと協議会は、5月後半にイーロン・マスクがツイッター上で最初に提案したものだが、マスク氏は協議会の中では何の役割も果たさないという。公式サイトでは次のように強調している。

「イーロン・マスクはBMCでの役割は何もない。彼の関与は、ビットコインのマイニングについて話し合うために、北米の企業グループとの教育的な協議に参加することのみだ」

創設メンバーには、マイクロストラテジーに加えて、仮想通貨投資企業ギャラクシー・デジタル、マイニング企業のアルゴ、ブロックチェーン企業のハイブ、マイニング企業のライオットが含まれている。創設メンバー企業はランニングコストを負担し、世界中のビットコインマイナーを招待していく。参加するマイナーは、次のことを行う必要があるという。

「マイニングのエネルギー使用量に関する透明性が重要であると信じ、研究と教育の目的でエネルギーミックスとハッシュレートサイズを自主的に共有することに同意することだ」

BMCはマイニングのトレンドを分析し、業界の研究者と提携し、データを収集し、北米のBTCマイニングの成長を促進するために、四半期ごとに会議を開くことになるという。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン