ビットコイン(BTC)1枚をマイニングするための電力コストを追跡する指標が、強気派に警告を発している。「マイナー流出」と呼ばれる動きが、弱気な見通しに拍車をかけている。
BTCが6万ドルを下回る可能性を示唆
仮想通貨特化型ヘッジファンドのカプリオール・インベストメンツのデータによると、1月時点でビットコイン1BTCをマイニングするための平均的な電力コストは5万9450ドル、純生産コストは約7万4300ドルに達している。

ビットコインは約8万2500ドルで取引されており、依然としてマイナーの推定コスト水準を上回っている。
カプリオール・インベストメンツ創業者のチャールズ・エドワーズ氏によれば、多くのマイナーは価格が平均コストを下回っても操業を続けられる余地がある。市場は、マイナーが本格的な痛みを感じる7万4300ドルから5万9450ドルのゾーンまで下落する余地が残されているという。
同氏は「短期的な下振れ余地のレンジが拡大している」と述べ、進行中の「ビットコインマイナーの流出」が弱気見通しの背景にあると指摘した。
1月末にはビットコインのハッシュレートが2025年半ばの水準まで低下した。一部のアナリストは、BTCマイナーがリソースをAI関連の電力需要に振り向けた可能性を指摘する。一方で、米国の大寒波がハッシュレート低下の要因との見方もある。

ハッシュレート低下は強気要因になり得る
セイ・ラボ共同創業者のジェフ・フェン氏によると、ビットコインは過去にもハッシュレートの低下を経験し、その後回復してきた。
一部のマイナーが停止すると、時間の経過とともにネットワークは採掘難易度を引き下げる。これにより、残ったマイナーにとってBTCの獲得が容易かつ低コストになり、ネットワークの安定につながる。
たとえば、中国が2021年にマイニングを禁止した際、ハッシュレートは約50%低下し、BTC価格は約6万4000ドルから2万9000ドルまで下落した。しかし、その後5カ月以内に6万9000ドルまで回復した。

金曜時点で、ビットコインのフェアバリューは約12万950ドルと推定されている。これはネットワークのエネルギー消費と生産投入量に基づいて算出される「エネルギー価値」によるものだ。
歴史的に見ると、BTCは長期的な下落局面の後、エネルギー価値へと回帰する動きを見せてきた。

この点を踏まえると、ビットコイン価格は7万4300ドルから5万9450ドルの範囲で底打ちする可能性があり、その後の反発がエネルギー価値水準への平均回帰的な動きを引き起こす可能性がある。
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