ゴールドマンサックスのテクニカル分析チームが16日、市場の急落のさ中、ビットコイン価格が「興味深いレベル」に達したとして最新の価格予測を発表した。

 同行のFICC(債権、通貨、コモディティー)部門マーケットストラクチャー戦略チームのバイス・プレジデントであるシェバ・ジャファリ(Sheba Jafari)氏はビットコイン価格について、次のようにのべている。

 「9978ドルで底入れサインを観察せよ。9836ドル割れでこの底入れの可能性が弱まる。7882ドル割れでニュートラル/注意が必要となる。

 同氏によると今回の下げは上昇トレンドにおける調整として見るべきで、9978ドルで値固め後反転する可能性がある。

 ただしビットコイン価格は日本時間で17日深夜にも9500ドル付近まで下げており、底入れの条件は弱まっているとする見方もできる。

 ちなみに同分析の根拠となっている「エリオット波動理論」とよばれるテクニカル分析は大手金融機関にも使用されることがあるが、正確性には見解がわかれる。「5つの波」の起点や波動の長さをどう設定するかで結論がかわってしまうからだ。

 ビットコインが10000ドル以下で取引されたのは17年11月以来。