アナリストによると、ビットコイン(BTC)の長期保有者の実現時価総額が100億ドルに達し、BTC価格が下落する中でも売却を控えているという。
「初めて、長期保有者の実現時価総額が100億ドルを超えた」と、クリプトクアントの寄稿者アムル・タハ氏が8月27日の投稿で語った。
長期保有者はパニック売りしにくい
実現時価総額は、各ビットコインが最後に移動した際のBTC価格を考慮に入れた指標だ。仮想通貨分析会社Bitboによると、実現時価総額は「市場全体の雰囲気を把握するために時価総額と比較されることが多い」という。
長期保有者とは、ビットコインを155日以上保有している人々を指す。タハ氏は、155日を超えると「売却の可能性が大幅に減少し、短期的な市場変動中に売却する可能性が低くなる」と説明した。
ビットコインが7月30日から69,000ドル以下で29日間連続で取引されている中、長期保有者からの売り圧力は「減少した」と、同じくクリプトクアントの寄稿者アクセル・アドラー氏が8月27日に指摘した。
コインマーケットキャップによると、ビットコインは現在59,404ドルで取引されており、過去24時間で5.47%下落している。過去1週間では0.11%のわずかな下落にとどまっている。
Bitcoin’s price has fallen below the crucial ,000 level that traders have been watching closely. Source: CoinMarketCap
チェーンエクスポーズドのデータによると、現在のBTC価格は、平均的なビットコイン長期保有者が支払った価格である64,490ドルより約8%低い。
しかし、仮想通貨トレーダーは価格がさらに下落する可能性があると考えており、これにより長期保有者はより良い利益確定の機会を待つ間、さらに長期間保有することを余儀なくされるかもしれない。
「ビットコインは、強気市場が終わったと確信させるほど大きく値下がりするだろう」と、仮名の仮想通貨トレーダーのレクトキャピタル氏は指摘する。多くのトレーダーは50,000ドルを重要なサポートレベルと見ており、ここを下抜けるとビットコインは不確実なゾーンに突入する可能性がある。
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