ビットコイン(BTC)の仮想通貨市場におけるシェアは、2025年も上昇を続けており、新たなミームコインの急増にもかかわらず、その優位性を維持している。
ビットコインの市場支配率が59%に迫る
コインベースのブライアン・アームストロングCEOは最近、「毎週約100万トークンが作成されており、今後も増加する」と指摘し、米国における取引所の上場プロセスを見直す必要があると主張した。
それにもかかわらず、ビットコインの市場支配率は2025年1月に15.50%上昇している。これは、多くのチャート分析者や仮想通貨ウォッチャーによる弱気な予測を覆す動きとなっている。
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強力なETF流入がBTCの目標価格を20万ドルに
ビットコインの市場支配率が高まっている主な要因の1つは、機関投資家の関与の増加だ。
現物ビットコイン上場投資信託(ETF)の承認とローンチにより、ビットコインは伝統的な投資家にとってよりアクセスしやすくなり、市場での存在感を高めている。例えば、2025年1月29日時点で、これらのETFが管理する資産総額は395億7000万ドルに達し、1年前の11億7000万ドルから大幅に増加している。
ビットコインETFの資産荘総額の推移 Source: Farside Investors
さらに、最新データによると、ビットコインの「クジラ(大口投資家)」がBTCを大量に買い増しており、この動きはビットコインETFの成功と密接に関連している。
また、CoinJoinを活用したプライベートなビットコイン取引は2022年以降で3倍に増加しており、これはビットコインETF関連の企業やマイクロストラテジーのような企業が、大規模にBTCを移動させているためとされている。
スタンダードチャータード銀行などのアナリストは、ビットコインETFへの資金流入が続く限り、2025年末までにBTCが20万ドルに達する可能性があると予測している。
トランプ政権の仮想通貨政策はBTCに有利
政治的要因もビットコインの市場支配率を押し上げている。2024年の大統領選で仮想通貨支持派とされるドナルド・トランプ氏が当選したことが、ビットコインの強気市場を後押ししている。さらに、米国の複数の上院議員(シンシア・ルミス氏、テッド・クルーズ氏、フレンチ・ヒル氏)もビットコインを支持している。
また、ワイオミング州、アリゾナ州、ニューハンプシャー州、ノースダコタ州など、複数の州政府が公的資金の一部をビットコインに割り当てる法案を推進している。
2025年1月23日には、トランプ大統領が仮想通貨政策の作業部会設立を設立し、国家的なビットコイン準備金の可能性を検討するよう指示する大統領令に署名した。
この政策は、米国の金融基盤を強化するために連邦レベルでビットコイン準備金を確立するというトランプ政権の構想と一致している。
「アルトシーズンはもはや存在しない」
ビットコインは従来の仮想通貨市場から次第に独立しつつあり、この傾向は最近数カ月でより顕著になっている。
リバー・ファイナンシャルのサム・ウォーターズ氏によれば、かつてはビットコインとアルトコインが連動して動いていたが、最新の市場動向を見ると、ビットコインが他の仮想通貨を圧倒していることが明らかだという。
「もはやアルトシーズンは存在しない」とウォーターズ氏は述べ、「この誤った認識を捨て、ビットコインの特異性を理解すべきだ」と主張している。
BTCとアルトコインの時価総額の比較 Source: River
市場アナリストのトゥール・デメスター氏も、「今回のサイクルでは、ビットコインが『仮想通貨』を置き去りにしている」と指摘している。
イーサリアムの下落傾向は続くのか?
イーサリアム(ETH)は、ビットコインに対して過去最長の下落トレンドに入っている。ETH/BTCペアは2022年以降で65%下落しており、一部のアナリストはさらに下落する可能性があると予測している。
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米国での現物イーサリアムETFは2024年11月以降、プラスの資金流入を記録しているものの、コインシェアーズの週次レポートによると、2025年のデジタル資産市場の資金流入の90%以上はビットコイン関連ファンドに集中している。
また、イーサリアムは個人投資家にとって魅力が低下しているとの見方もある。その理由として、競合であるソラナと比較した場合の高額な取引手数料や処理速度の遅さが挙げられる。
さらに、イーサリアム財団内のリーダーシップ変更や、プロジェクトのロードマップに関する内部の意見対立も、投資家の信頼を損なう要因となっている。
テクニカル分析によれば、ETH/BTCが弱含む場合、次のターゲットは0.030BTCとなる。この水準は、2021年の190%急騰前にサポートとなったレベルであり、2016年にはレジスタンスとして機能した。また、0.786フィボナッチ・リトレースメントラインとも一致している。
ETH/BTC three-week price chart. Source: TradingView
そのため、0.030BTCを下回ると、2017年12月および2020年12月に形成された0.023BTCのサポート水準まで下落する可能性がある。逆に、0.030BTCから反発すれば、数カ月以内に0.040BTCのローカル高値を試す展開も考えられる。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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