仮想通貨(暗号資産)市場は3日、全面安の展開となった。2日深夜に仮想通貨取引所ビットメックスで、ビットコインが一気に14%以上急落。ビットコインは再び1万ドルを割った。

足元ではビットコインは、前日比5.5%安の9560ドル近辺で推移している。主要な仮想通貨も軒並み下落となっている。イーサ(EHT)は4.7%安で239ドル、XRPは4.7%安で0.203ドルで取引されている。

アルトコインの中では、NEM(XEM)が5.7%高と好パフォーマンスを見せている。またカルダノ(ADA)も1.4%高とプラスで推移している。

出典:Coin360 19:00時点

今回の急落については、ビットコインの「ロングスクイーズ」による下落や、1万500ドルの歴史的なレジスタンスからの反落、さらにビットコインのクジラによる売りといった理由が挙げられている

今後のビットコインの先行きについては、ボリンジャーバンドで有名なジョン・ボリンジャー氏は、「ヘッドフェイクの可能性がある」と指摘し、さらに下落する可能性があると警告している

一方、今回の急落で、いわゆる「バート・シンプソンパターン」が完成し、ビットコインが一旦下げ止まり、反発するとの見方も出ている。

出典:The Moon

シンプソンパターンとは、米アニメ『シンプソンズ』のキャラクター、バート・シンプソンの髪型のようなチャートになっていることから名付けられたものだ。一般的にこのパターンが出れば、下げ止まりのサインとみられている

仮想通貨アナリストのThe Moonはツイッターで「ビットコインにシンプソンパターンが現れた」と指摘。ビットコインが今後反発する可能性を示唆している。

また仮想通貨アナリストの@ColdBloodShillは、過去1ヶ月間のビットコインの値動きを分析し、2019年4~5月との類似点を指摘している。昨年4~5月には、ビットコインが80%近く上昇しており、現在の値動きが19年と類似しているならば、さらにビットコインが上昇する可能性がある。