4日の仮想通貨市場は動意の薄い展開となっている。ビットコイン(BTC)は前日比0.27%高の9550ドルで取引されており、イーサ(ETH)は0.6%高の239ドル、XRPは0.3%安の0.202ドルで推移している。

出典:Coin360 18:00時点

ビットコインは4日深夜に半減期後、2度目の採掘難易度の調整が行われる見込みだ。前回の5月20日の難易度調整ではマイナス6%の下方調整となったが、BTC.comの推計では今回はマイナス10%超と大幅な下方調整になる見込みだ。難易度が下方調整されれば、ビットコインのマイナーが収益が安定し、相場にも影響を与える可能性がある

3ヶ月ぶりの強気レジーム

仮想通貨(暗号資産)分析のグラスノード(Glassnode)は最新のレポートの中で、ビットコイン(BTC)が3ヶ月ぶりの強気レジームとなったと指摘している。

グラスノードではビットコインの価格やネットワークのファンダメンタルズなどを元に、強気や弱気といった方向性を分析している(下図)。

出典:Glassnode

価格の上昇を背景にビットコインは「強気レジーム」に入っていると分析している。ただし、グラスノードでは、ビットコインのファンダメンタルズ低下しており、「BTCは不安定で潜在的に持続不可能な位置にある」と指摘している。

グラスノードの分析では、市場のセンチメントは上昇した一方で、ほかのファンダメンタルズは数値が低下している。たとえば「ネットワーク健全性」は前週比で12.8%低下、「流動性」についても取引所からのBTC流出が続き、4.7%低下となっている。

今夜の難易度調整を迎えれば、ファンダメンタルズのネットワーク健全性にも影響を及ぼすかもしれない。