ブルームバーグのアナリスト、マイク・マクグローン氏は、ビットコイン(BTC)を「ワイルドカード」と呼び、伝統的な株式がようやく底を打った後にアウトパフォームするものであると考えている。

マクグローン氏は9月7日、自身のフォロワーに向けたツイッターのスレッドで、米連邦準備制度理事会(FRB)の引き締め策が株式市場の方向性を決める一方、ビットコインは依然としてトレンドに逆らう可能性のある「ワイルドカード」だと説明し、次のように述べている。

「ビットコインは株が底を打ったときにアウトパフォームするワイルドカードであり、金や債券のようなものに移行している」

マクグローン氏は9月7日のレポートでさらに詳しく説明し、高リスク資産に対する「強い逆風」にもかかわらず、ビットコインは弱気相場から力強く反発する素地があると語っている。

「FRBの資金ゲージが削減に向かって反転するのは時間の問題であり、そうなればビットコインは主要な受益者になる態勢を整えている」と言う。

マクグローン氏は、ビットコインは国債や金と同様の傾向をたどるが、イーサリアム(ETH)は「株式との相関性が高いかもしれない」と付け加えた。

FRBの量的引き締め強化は、2022年を通じて数回の大幅な利上げが行われ、直近では7月27日に75bpの利上げが行われた。

FRBの量的引き締めがいつ終了するかは正確にはわからないが、8月のブルームバーグの記事によると、一部のエコノミストは「2023年のある時点」で終わるのではないかと予測している。

量的引き締めは、中央銀行が経済におけるマネーサプライと流動性のレベルを下げるために用いる金融政策であり、株式などの市場全体の支出を減らすことができる。

しかし、マクグローン氏の強気な見方とは裏腹に、ビットコインと株式市場は以前より相関性が高まっていると考える専門家もいる。

コインテレグラフの寄稿者ミハエル・ヴァン・デ・ポップ氏は最近、S&P500指数とBTCの相関関係が100%に近づいていると述べている。またIMFのエコノミストは、世界の一部の地域で仮想通貨と株式市場の相関関係が10倍になったと主張している