低迷する仮想通貨市場。日本の連休中、不意をつくようにビットコインはあっさり4000ドルを割ってしまった。仮想通貨を「塩漬け」にして反転を待ちわびる人も多いのではないだろうか。
長引く弱気相場の理由とは。今回これを解説するのはカナダのブロックチェーン分析企業代表のランス・モーギン氏だ。(11月23日にドイツの投資銀行GBC AGとの対談で発言
同氏によると2018年の仮想通貨弱気相場の原因は次の通りだ。

  1. 17年に闇雲に参入してきた初心者投資家
  2. 仮想通貨業界に対する規制の不透明感
  3. 需要と供給の基本原理

「個人投資家の仮想通貨に関する理解が低かったことことに加え、上記3つの要因すべてが合わさり、現在の仮想通貨の低価格ぶりと弱気市場が引き起こされた」(モーギン氏)

それでもモーギン氏は相場低迷に動じない。
 「仮想通貨業界のファンダメンタル(基礎的条件)はまだ損なわれていない」

特に、欧米ではリーマン危機以来従来の金融業界への不信感が高まっており、米ドルよりビットコインという信奉者も増えている。例えばビットコイン擁護者で元米下院議員のロン・ポール氏が先週行った調査によると、10年間の長期投資対象は金や米ドルではなくビットコインに投資すると回答した人が数万人にのぼったという。