ビットコイン(BTC)は、1時間足チャートでダブルボトムを形成したのち、米国市場の取引時間帯に10万5000ドルを再び上回った。

Bitcoin 1-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView

10万2500ドル付近の流動性が一掃されたことで、さらなる上昇に向けた土台が築かれた可能性がある。

フラクタルパターンは新たな最高値を示唆

現在の価格帯(10万6300ドル〜10万600ドル)は、過去の9万7900ドル〜9万2700ドルのレンジと類似する構造を示している。今回の値動きは以下の3つの状況に整理できるだろう:

  • レンジの上限と下限到達後には即座にトレンドが反転

  • レンジ上限(9万7900ドル、10万7144ドル)到達後にダブルボトムが形成.

  • ダブルボトムはレンジ下限上で発生し、内部流動性を一掃したが底値は維持

Bitcoin price fractal analysis. Source: Cointelegraph/TradingView

今後24時間の間、ビットコインは10万3500〜10万5200ドル(オレンジ枠)付近で保ち合いを続ける可能性がある。これは過去に9万5800〜9万7300ドルで見られた動きと類似しており、同様のパターンが再現されれば、10万7000ドル超の上抜けが現実味を帯び、今週中に11万ドルを突破する可能性も出てくる

一方、10万3500ドルの水準を維持できなければ、10万2000ドルのサポートの再テストが視野に入る。この場合、フラクタルパターンは否定され、10万2000ドルを下回る新たな安値に向かうシナリオも浮上する。

弱気ダイバージェンスを乗り越えられるか

オンチェーン分析企業グラスノードによると、最新の蓄積トレンドスコアで、1BTC未満の小口保有者がスコア0.55と、強気トレンドに加わっていることが確認された。さらに、100〜1000BTCを保有する層ではスコア0.9、1000〜1万BTCの層では0.85と、高いスコアが続いている。

Bitcoin accumulation trend score. Source: Glassnode

分配傾向が残っているのは、1〜10BTC保有の中規模層のみだ。ヒートマップは青(分配)から赤(蓄積)へと転じており、市場の信頼感が高まっていることを示している。こうした動きは過去においてもビットコイン価格の上昇に先行してきた。

ただし、アナリストのブランツ氏は、日足チャート上で弱気ダイバージェンスの兆候が出ていると指摘している。これは価格が高値を更新する一方で、RSI(相対力指数)が切り下げる状況であり、買い圧力がピークに近づいている可能性を示唆する。

Bitcoin bearish divergence by Bluntz Capital. Source: X.com

また、ビットコインアナリストのマシュー・ハイランド氏も、強気派が主導権を維持するには、今後数週間のうちに価格を12万〜13万ドルまで引き上げ、「週足RSIの高値更新」を達成する必要があると述べている。

「現在のBTCは時間との勝負に突入しており、週足ベースで弱気ダイバージェンスが確定するのを防ぐには、今後の明確な上昇が求められる」

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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