マウントゴックス管財人からの送金や米政府の売却懸念にもかかわらず、ビットコイン(BTC)の取引所への流入は8月初旬から大幅に減少している。

クリプトクオントのデータによれば、8月4日に約9万4000BTCが取引所に送られ、続いて8月5日に約4万9000BTC、8月6日に約5万1000BTCが取引所のウォレットに預けられた。ビットコインの取引所流入は8月20日の最新データで3万1000BTCにまで減少しており、市場の売り圧力が軽減していることを示している。

Bitcoin exchange inflow. Source: CryptoQuant

マウントゴックスの資金移動が売り圧力に寄与?

8月20日、マウントゴックスは約7億900万ドル相当の1万2000BTCを未知のウォレットに移動させた。アーカム・インテリジェンスのデータによると、マウントゴックスに関連するウォレットは現在も4万4899BTCを保有しており、これは執筆時点で約27億ドルに相当する。

Current Mt. Gox holdings. Source: Arkham Intelligence

マウントゴックスの分配が市場に与える影響については、アナリスト間で激しい議論が続いている。最近のデータは、マウントゴックスの債権者がビットコインの保持を続ける意向を表しており、大規模な売却が行われていないことを示している。

ビットパンダの副CEOであるルーカス・エンツァースドルファー・コンラッド氏は、コインテレグラフに対し「これはマウントゴックスの債権者のデモグラフィックスによって説明できる。彼らは分散型技術の初期採用者であり、10年間返済を待っていた」と語った。

米政府の売却の噂

8月14日に米政府が1万BTCを無記名のウォレットアドレスに移動させた後、売却の噂が広まった。マウントゴックスの最近の移動と同様に、この米政府の取引も注目を集めた。

しかし、一部のアナリストは、この移動が売却計画を示すものではないと指摘した。ビットゲット・リサーチのチーフアナリストであるライアン・リー氏は最近、コインテレグラフに対し「ビットコインの移動は保管関連のものであり、米政府がこれらの保有を売却する計画があるとは限らない」と述べた。

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