ビットコイン先物取引のスタートと同時に、米証券取引委員会(SEC)に新たなビットコインETFの申請がなされていたことがわかった。法廷開示資料の電子データベースであるEDGARへ提出された資料からわかった。

   今回SECに申請されたのはREXビットコインストラテジーETFおよびREXショート・ビットコインストラテジー(8日)と、ヴァネック・ヴェクターズ・ビットコインストラテジーETF(11日)。

    このいずれもがビットコインへの直接投資ではなく、ビットコイン先物とビットコインに紐付けされたデリバティブをベースとしている。もし承認されれば、世界初のビットコインETFとなる。

   ETFは株価指数などや株式などの資産と連動し、株式のように取引できる投資ファンドだ。ビットコインETFが認可されれば、直接仮想通貨を買うことなく、値動きを追ったトレードを行うことができる。保守的な投資家にとってもぐんと投資しやすくなる。

   これまでも、SECに多くのビットコインETFの申請が提出されているが、まだ1つも承認されるには至っていない。今年に入ってベンチャー投資家のウィンクルボス兄弟が申請したビットコインETFも承認されなかった。

   今回ビットコイン先物の申請をしたヴァネックは9月にもトライしていたがSECによって拒絶されている。同ファンドがその時まだ存在していなかったビットコイン先物に連動する仕組みだったからだ。

   ビットコイン先物自体は10日にスタートしており、アナリストはビットコインETFが承認される日も近いのではないかと推測している。

   米オクタゴンストラテジーのデイブ・チャップマンCEOは、CNBCとの取材の中で、「SECがシカゴオプション取引所とCME、そして来年ナスダックによるビットコイン先物を承認したので、ビットコインのETFも2018年に認可されると公開の場で賭けよう」としている。