5月5日、ダウ平均が1,063ポイント下落し、ビットコイン(BTC)価格がバイナンスで35,571ドルまで急落するなど、世界の金融市場は大混乱に陥った。

記録的な高インフレを抑制するために行われた、2000年以来最大となる米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げの影響で弱気が広がった。

コインテレグラフ・マーケッツ・プロとトレーディングビューのデータによると、ビットコイン価格は、ハイテクセクターの売りと重なり、伝統的な市場の終値までエスカレートしていることがわかる。

BTC/USDT 1-day chart. Source: TradingView

ここでは、5月5日の市場の暴落について市場アナリストの見解や、ビットコイン価格が短期的にどのレベルまで下落する可能性があるのかを見てみよう。

37,500ドル回復まで弱気派有利

BTC/USDT 1-hour chart. Source: Twitter

独立系マーケットアナリストのマイケル・ファン・デ・ポッペ氏によると、強気と弱気が分かれるゾーンは、37,500ドルが境目となっている。

「大きなギャップがあるため、再び39,000ドルを試すと想定される。37,500ドル以下では、強気な展望を語ることはできない」

週足に注目

市場アナリストで偽名TwitterユーザーのRekt Captial氏は、月足チャートで価格を分析した。彼は38,400ドルを強気のための新しいレジスタンスレベルとして指摘した。

BTC/USD 1-month chart. Source: Twitter

"5月を通して、赤色の線の周りでボラティリティがあっても驚かないだろう。赤より上の月足終値は、赤をサポートとして取り戻すことを確認するために最も重要だ"

クジラは重要なサポートレベルを維持できるのか?

最近の市場のボラティリティの中でビットコインのクジラがどのように振る舞ってきたかというデータについて、オンチェーンデータ会社であるホエールマップは、「前回の46,551ドルでのクジラ流入は、レジスタンスとビットコインのレンジの一時的なトップとして機能していた」と指摘した。

Bitcoin large wallet inflows. Source: Twitter

「現在、同様の規模のクジラウォレットにより、44,355ドルでレジスタンスが出現した。BTCがそこに到達すれば、中期的なレジスタンスとなるはずだ」