ビットコイン(BTC)は今週4.5%下落し、今後数日で再び10万ドル水準に接近する可能性がある。ただし、現在のデータは、ビットコインがこの水準を大きく下回る展開は限定的になる可能性を示唆している。

オンチェーン分析企業クリプトクオントは最近の投稿で、ビットコインの取引から得られる利益と損失を示す実現損益(NRPL)チャートを取り上げた。これによれば、現在の価格帯では穏やかな利確が進んでいるが、2024年3月や11月に見られたサイクル天井時の急激な売りと比べれば、その規模は大幅に小さい。

ビットコイン実現純損益(NRPL)  Source: CryptoQuant

これらの時期には、大規模な売却が市場の天井を示唆していた。しかし現在の利確は抑制的であり、市場が過熱していないことを意味する。これは、ビットコインの上昇トレンドがまだ終わっていない可能性を示唆している。

10万ドルを割り込んだ場合でも、反発のきっかけとなる可能性があるのは9万6000ドルの水準だ。この水準は、最近取引されたビットコインの平均取得価格であり、重要なサポートレベルとして機能するだろう。

Bitcoin short-term holder realized price. Source: Glassnode

過去の強気相場でも、ビットコインは短期的な実現価格を大きく下回る期間が長く続いたことはなく、市場の需要を反映している。

仮想通貨トレーダーのアルトコイン・シャーパ氏は、現在の市場環境が価格回復に向けた地合いであると指摘している。ビットコインが以前に保ち合いを見せた10万2000ドル〜10万4500ドルのサポートゾーンに注目し、同氏は今後1週間以内に10万7000ドルを超える反発があると予想している。

同様に、テクニカルアナリストのタイタン・オブ・クリプト氏も、ビットコインが重要なテクニカルサポートに接近していると述べている。

「BTCは日足の基準線である約10万2700ドルまで戻している。このエリアは以前も反発の土台となったため、次の上昇の基盤になる可能性がある」と同氏は述べた。

Bitcoin Ichimoku analysis by Titan of Crypto. Source: X
 

37億ドル規模の未決済建玉解消

ビットコイン価格が10万8000ドルから10万4500ドルまで下落する中で、ビットコイン先物の未決済建玉(OI)は37億ドル相当が清算された。これは市場の健全なリセットと見なされる動きであり、過度なレバレッジポジションが整理されたことを意味する。

Bitcoin price, aggregated open interest, and liquidation. Source: Velo.data

未決済建玉が高水準にある場合、市場には過剰なレバレッジが存在し、それがボラティリティを増幅させる原因となる。わずかな価格下落が大量の清算を誘発することで、短期的な投機的ポジションが一掃され、市場が安定に向かうとされている。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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