1月29日週に仮想通貨市場は活況を呈し、世界全体の運用総額は530億ドルに達した。オルタナティブ資産運用会社コインシェアーズによると、この上昇は主にビットコイン(BTC)への投資によるものという。
同週の仮想通貨市場への流入額は7億800万ドルで、そのうち7億300万ドルが米国で取引された。これは、1月22日までの週の4億9970万ドルの流出とは対照的な数字だ。1月29日までの週の市場全体の流入額のうち、BTCは99%を占めた。一方、BTCの流出額は530万ドルだった。
上場商品(ETP)全体への流入額は82億ドルで、前週の106億ドルから減少した。最も活発な取引が行われたのは米国で、7億2100万ドルの流入があった。これは、前週の4億880万ドルの流出から大きく改善されている。

1月11日に米国で開始されたビットコイン現物ETF市場への流入額は合計17億ドルで、1週間あたりの平均19億ドルから減少した。しかし、市場は成長している。
「これ(米国のビットコインETFへの流入)は、既存の発行者からの60億ドルの流出によって相殺されているが、データはこれらの流出の勢いが大幅に減速していることを示している。」
グレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)ETFは9億2670万ドル分のビットコインを売却し、プロシェアーズは1億890万ドル分のBTCを売却したが、これらの流出はアイシェアーズ(ブラックロック)とフィデリティのETFによって相殺され、2社合計で16億ドルが流入した。
Digital asset investment products saw large inflows totalling US$708m last week!
— CoinShares (@CoinSharesCo) February 5, 2024
This brings year-to-date inflows to US$1.6bn and total global assets under management to US$53bn.
Trading volumes in ETPs fell to US$8.2bn (compared to US$10.6bn the prior week), but… pic.twitter.com/phsy5zjnTf
ビットコイン価格は、米連邦準備制度理事会(FRB)が当面金利を高く維持する可能性があるとの観測から、先週下落した。
コインシェアーズのデータによると、ソラナブロックチェーンは1300万ドルの流入で競合他社を上回り、イーサリアム(ETH)の640万ドル、アバランチ(AVAX)の130万ドルをそれぞれ上回った。ETHは640万ドルの流出となった。

カナダは3130万ドルと、国別で最大の流出となった。スウェーデンは820万ドルと、2番目の流出額。カナダとスウェーデンは前週も多くの国々とともに流出があったが、カナダのみ流出が加速した。一方、ドイツ、スイス、米国では流入となった。スイスは2週間前に5980万ドルの流出があったが、先週は2090万ドルの流入となった。