仮想通貨取引所コインベースは、ビットコインのコア開発者に対して助成金を与えた。今年10月にビットコイン開発に貢献する人への助成金プロジェクトを発表していたが、今回最初の助成金対象者が選ばれた。
12月23日の発表によれば、助成金の対象となったのはジョアン・バルボサ氏と、”0xB10C” 氏だ。助成金の金額は明らかになっていないが、コインベースは両方の開発者がBTCもしくはUSDを介して「2021年のビットコイン開発に取り組むための資金を提供する」と述べている。
「どちらの候補者も、ビットコインコアに一貫して貢献した実績を持ち、基金の諮問委員会に彼らが取り組む予定のプロジェクトの明確で実用的な概要を提供した」という。
バルボサ氏はこれまで、仲間の開発者であるジョナス・シュネリ氏とともに、仮想通貨マイニング企業ビットメインから資金提供を受けていたが、それが突然打ち切られたという。
Today, I lost my sponsorship.
— Jonas Schnelli (@_jonasschnelli_) December 1, 2020
After more than 3 years, Bitmain decided to halt funding Bitcoin Core developers (also Joao Barbosa/promag).
Thanks Bitmain for all the help (despite the disagreement we had)!
Help me to continue my work on Bitcoin Corehttps://t.co/5FeGoB76j8
❤️
バルボサ氏が手掛けていたのは、AndroidおよびiOSのモバイルデバイスでのビットコインコアのユーザーエクスペリエンスを向上させるものだった。同氏は助成金を使用して、Qt QuickフレームワークをベースとしたビットコインコアGUIを開発することを計画している。
コインベースは、ビットコイン開発を支援するため、10月に仮想通貨コミュニティ基金を発表していた。コインベースは、将来的にはビットコイン以外のほかの仮想通貨プロジェクトにも助成金プログラムを拡張することも計画している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン