米国のビットコインATM運営会社ビットコイン・デポは、ナスダック上場を果たしたことで事業拡大を目指す中、2023年第2四半期に過去最高の収益を達成したと発表した

ビットコイン・デポは第2四半期の結果を公表し、四半期収益は1億9750万ドルを記録した。2022年同期比で18%増加した。

また同社は610万ドルの純損失が前年比249%減少したと報告した。第2四半期の粗利は8%上昇の2590万ドルで、粗利益率は13%となった。

ビットコイン・デポの創設者兼CEOのブランドン・ミンツ氏は、ナスダック上場後の2023年も引き続き成長を続ける予定であると語った。上場は7月3日に特別目的会社(SPAC)である「GSR II メテオラ・アクイジションズ・コーポレーション」との事業合併が完了した後に行われた。

ビットコイン・デポはまた、米国全体のコンビニエンスストアとの複数のパートナーシップを発表し、全国のビットコインアクセスポイントの数を増やすことを目指している。ビットコイン・デポは2023年2月にATMマシンのソフトウェアをBitAccessに交換し、それによりこれまで余分なコストを発生させていた年間ライセンス料が削減されたという。

ビットコイン・デポは、BDCheckoutサービスやその他のソフトウェアおよび運用サービスを構築しており、これによりキオスク管理ソフトウェアからの収益源を開拓することができた。同社は2023年の総収益を最大7億3000万ドルと予想しており、これは2022年の6億4700万ドルから13%増加すると見ている。

一方、ビットコインATM市場は2023年年初から4月にかけて米国全体の運用機数が減少するという下降傾向を示していた。しかし、この傾向は2023年5月に好転し、Coin ATM Radarのデータによれば、1000台以上のBTC ATM設置が報告されている

ビットコインATMの成長は2022年末に下降傾向を示し始め、ビットコインATMエコシステムが初めて世界全体での純設置数がマイナス成長を記録した

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン