ビットコインが仮想通貨投資ファンド市場をけん引し、仮想通貨の流入が4週連続でプラスを記録した。流入総額は1億3700万ドルだ。

コインシェアーズによると、4週間の総流入額は7億4200万ドルに達し、流入開始前の9週間の流出を取り戻した。これは2021年第4四半期以来、最大の流入記録となる。

この継続的なポジティブな動きは、いくつかの要因によるものだと考えられる。その中には、米証券取引委員会対リップル訴訟における部分的な勝利が含まれる。

リップル(XRP)価格はこの訴訟の裁定を受けて急騰した。また市場全体も一週間の活動が「恐怖と強欲指数」で56と評価されるなど活発だった。「56」という数値は「強欲」を示し、市場のポジティブなセンチメントが増加していることを示している。しかし、ポジティブな投資商品への流入が4週間続いているにも関わらず、この指数は7月17日現在、「中立」に戻っている。

全ての資金流入のうち、ビットコイン(BTC)が99%を占め、週間総額は1億4000万ドルとなった。一部の利益は他の仮想通貨からの流出により相殺された。その中には、イーサリアム(ETH)の200万ドルの流出も含まれており、ETHは今年度の総流出額が最も高い資産となっている。

ビットコインはドミナンスを拡大しているが、仮想通貨市場全体の時価総額は一週間前からほぼ変わっていない。これは最大の暗号資産であるビットコインの価格動きが控えめであることが理由だ。トレーディングビューによると、7月17日現在、ビットコインのドミナンスは50.18%で、ほぼ1%減少している。

地理的に見ても、傾向は同じだ。米国とカナダがデジタル資産活動の大半を主導し、前者で1億900万ドル、後者で2800万ドルの流入があった。

他のほとんどの地域では流出が見られた。ただし、スイスは例外で、330万ドルの流入を記録し、ヨーロッパ市場を上回った。これにより、スイスの月間総流入額は1億2200万ドルとなった。