ビットコインコア開発者のサミュエル・ドブソン氏は10日未明、一連のツイートを通じて、「博士課程の終わりに近づいているため、必要な時間を捧げることができなくなった」として、3年間務めたビットコインコアのメンテナーを辞めることを発表した。

ドブソン氏は、ビットコインコア・ウォレットのメンテナーとして、GitHub上の仮想通貨のコードに直接アクセスし、ビットコイン・ソフトウェアの変更を承認したり、改良を加えたりする権限を持っていた。また、プロトコルのセキュリティを確保する責任も負っていた。

いつかBTCコアの開発に戻ってくる可能性があるかどうかを尋ねられたドブソン氏は、現時点では博士号の取得が主な目的であるとコインテレグラフに語った。また、卒業後に何をするかは決めていないものの、他の仮想通貨の開発には興味がないという。

ドブソン氏は、「信じられないほど寛大なスポンサー」であるジョン・プフェッファー氏のサポートに特に感謝していると述べ、それがなければパートタイムでビットコインに取り組むことを優先することはできなかっただろうと述べた。

ドブソン氏は、オープンソースプロジェクトの性質上、開発者を財政的に支援することを検討するよう、ツイッターコミュニティに訴えかけた。同氏はコインテレグラフにも以下のように語った。

「ビットコインコアの開発は、サトシの頃の構想から明らかに大きく成長している。オープンソースプロジェクトとして、資金面では常に興味深く、より困難な立場にあるが、Brink、Chaincode、Spiral、そしてGitHubを通じた開発者の直接のスポンサーシップのようなものが、多くの助けとなっている」

ビットコインは10月以降、すでに2人のメンテナーを失っている。ドブソン氏の離脱により、ビットコインのコードに直接アクセスできる開発者の数は、ビットコインフォーラムの最新リストによると5人に減少している。