キーポイント:

  • ビットコインの十字線と強気のチャートフラクタルが、価格の12万ドルへの上昇を示唆している。

  • ビットコインのホドラー(長期保有者)が新たに売却されたBTCを吸収しており、これは価格にとって歴史的に強気のサインである。

ビットコイン(BTC)価格は、6月6日に10万300ドル付近で直近の安値を形成した後、ダウントレンドラインを上抜け、現在、史上最高値の再テストに向かう可能性がある。

Bitcoin 4-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView

週足チャートでは、過去3週間にわたって蓄積された売り圧力を吸収する十字線が出現した。小さな実体と長いヒゲを持つ十字線は、買い手と売り手の間で迷いが生じていることを示し、しばしば大きな価格変動の前兆となる。ローソク足の下で流動性が吸収されたことは、売り圧力の枯渇を示唆し、上昇の地ならしとなる可能性がある。

Bitcoin weekly doji candle comparison by Jackis. Source: X.com

ただし、暗号資産アナリストのJackis氏は、この週足の十字線には確認が必要だと警告した。同氏は次のように述べた。

「週足で高値をつけた後にビットコインの十字線が出ても、それ自体には何の意味もない。コロナ禍直前にも同じようなことがあった(当時とは文脈が異なるが)。価格が上にブレイクして確定するまでは、本格的な上昇とは言えない。」

さらに強気の材料として、暗号資産トレーダーのKrillin氏は、2024年1月のスポットETF承認後のBTCの値動きと現在の動きの間に、フラクタルパターンが見られると指摘した。このパターンは「ゴッドキャンドル」と呼ばれるローソク足を含み、強い上昇の可能性を示している。過去のデータでは、このような自己相似のフラクタルパターンは高い時間軸で70〜80%の精度でトレンド反転を予測してきたという。

Bitcoin fractal analysis by Krillin. Source: X.com

2024年初頭、BTCは調整局面の後、力強い上昇を見せた。6月9日時点でビットコインが10万6000ドル台にあることから、同様のブレイクアウトが近いうちに11万〜12万ドルに向かう可能性がある。

ビットコイン市場は現在ホルダー優勢に

テクニカル指標と並行して、市場のセンチメントも積極的な蓄積モードへ移行している。ビットコイン研究者のAxel Adler Jr.氏が示したデータによれば、中央集権型取引所(CEX)の現物取引量の平均は、2020年10月以来の低水準まで落ち込んでいるという。

クリプトクオントのデータによると、スポット市場の取引量はわずか9億6,560万ドルにとどまる一方で、先物取引は依然として高水準を維持している。これは、投資家が2020年末の爆発的な上昇前に見られた蓄積フェーズと同様の「HODLモード」に入っていることを示唆している。

Bitcoin CEX futures vs spot trading volumes. Source: Axel Adler Jr/X

これを裏付ける形で、オンチェーンアナリストのBoris氏は短期保有者と長期保有者の行動の違いを指摘した。過去30日間で短期保有者(STH)はBTCが11万ドル台に近づく中、59万2000BTCを売却し、不安や利益確定の動きが見られた。一方、長期保有者(LTH、155日以上保有しているウォレット)は史上最高値以降、60万5000BTCを積み増しており、Boris氏は次のように述べた。

「短期保有者が退出する一方で、長期保有者が買い支えている。これは現在の上昇局面が単なる投機ではなく、強固な投資家によって構造的に支えられていることを示している。」

Bitcoin accumulation vs distribution data of long-term holders. Source: Boris/X

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

仮想通貨取引所ビットゲット(Bitget) が当選率100%の初夏抽選会&新規限定キャンペーンを開催!沖縄旅行、2000USDT、Laligaグッズ、20,000円のボーナス獲得のチャンス【PR】