日本時間2024年2月28日午後10時、ビットコイン価格が2年ぶりに6万ドルの大台を回復した。バイナンスでは午後10時1分に6万1ドルを越えたことが確認された。足元では6万1000ドルにもタッチした。

コインマーケットキャップのデータによると、ビットコインは週間チャートで18%以上、過去1ヶ月間では45%上昇している。ビットコインが6万ドルを超えたのは2021年11月12日以来。その後、67%以上下落し、2022年4月初めに1万9297ドルの安値を記録していた。

Hectic Labsの投資家兼CEOであるブライアン・レジェンド氏は、ビットコイン価格上昇の理由について、市場が半減期イベントに期待しているためだと指摘。半減期は、マイニングによって得られるビットコインの量が半減するイベントで、過去には価格上昇につながっている。

レジェンド氏はコインテレグラフに対し、次のように語った。

「投資家たちは供給量の減少が価格上昇につながると期待している。これは『半減期前上昇』として知られており、新たな強気相場と強気なセンチメントの形成に貢献する。まさに今、私たちはそれを目の当たりにしているのだ。」

しかし、匿名の仮想通貨アナリストであるレクト・キャピタル氏は、依然として「半減期前の調整」の可能性があると指摘している。同氏は、過去の市場データに基づくと、ビットコインの主要な動きは過去の半減期後ではなく、前に起こっていることから、今回の半減期はまだ市場に織り込まれていないと2月28日の投稿で述べている。

ブルームバーグのシニアETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は、ビットコインの強気相場は、米国で上場されたビットコイン現物ETFの出来高が2月26日に過去最高の24億ドルを突破した2日後に訪れたと明らかにした。

Bitcoin ETF flows. Source: Farside Investors

2月28日には、GBTCを除いた9つのビットコイン現物ETFの合計出来高は2日連続で20億ドルを超えた。

バルチュナス氏の投稿によると、ブラックロックのiシェアーズ・ビットコイン・トラストETF(IBIT)は2月27日に10万件以上の個別取引を記録した。これは、平均的な1日あたりの取引量である3万~6万件から大幅に増加している。

オンチェーンデータ分析会社クリプトクオントの2月14日のレポートによると、米国における新規ビットコイン投資の75%はビットコイン現物ETFによるものと推定されている。