ビットコイン(BTC)取引1回あたりの平均取引手数料は、2020年6月に記録した1.039ドルまで下落した。

BTC取引手数料は、任意の金額のBTCを送金するためのコストであり、取引の検証や完了にかかる時間にも正比例する。

ブロックチェーン・ドットコムが提供するデータからも明らかなように、BTCの平均取引手数料は、2021年4月に過去最高の62.788ドルを記録した後、2021年7月に8カ月平均で2ドルまで下がり、順調に推移した。

Average BTC transaction fee in U.S. dollars. Source: blockchain.com

2021年4月以前のビットコインの平均取引手数料は、2017年12月に54.638ドルのピークを迎えた。この時の取引手数料の急騰は、ビットコインネットワークのハッシュレートが大幅に低下したことを反映している。しかし、記事執筆時点では、ビットコインネットワークのハッシュレートは248.11EH/sという新たに達成した史上最高値を維持している。

All-time high BTC average transaction fees. Source: blockchain.com

ハッシュレートが順調に推移していることは、ビットコインネットワークが、安全な取引をより低いコストで処理できることを意味する。また、BTCの価格変動は、Cointelegraph Markets ProとTradingViewのデータを基にした以下のように、年間を通じて35,000ドルから45,000ドルの間で揺れ動き、より安定性を見せている。

BTC market price chart 2022. Source: TradingView