仮想通貨アナリストによれば、ビットコイン(BTC)が6日ぶりに6万5000ドルを下回ったことは、市場のセンチメント低下や季節的なトレンドによるもので、マウントゴックス(Mt.Gox)の債権者がBTCを売却したことによるものではないという。
「心配されていた投げ売りは発生しなかった。価格の下落は市場のセンチメントによるもので、マウントゴックスの売却によるものではない」と、クリプトクアント創業者のキ・ヨンジュ氏は7月24日のX投稿で書いている。同氏によれば、「クラーケンのビットコインの取引量と取引フローは正常値だ」という。
「それはFUD(恐怖・不確実性・疑念)だと思う。いつもそうだ」と仮名の仮想通貨トレーダーのローマン氏はコインテレグラフに語った。
ビットコイン(BTC)が6万5000ドルを下回ったが、トレーダーの間でこの価格帯が堅固なサポートになると考えられていた。この下落は24時間で2.5%の下落となり、コイングラスのデータによれば、2468万ドルのロングポジションが消失した。
コインマーケットキャップのデータによれば、現在6万4247ドルで取引されている。

ビットコイン価格下落の要因
複数のアナリストによれば、価格下落は季節的要因、現物型イーサリアムETFのローンチ、さらには政治的要因が影響している可能性がある。
ケインアイランド・オルタナティブ・アドバイザーズの創業者ティモシー・ピーターソン氏は、ビットコインのパフォーマンスの低迷として季節的要因を挙げる。
「我々の研究では、7月22日から9月22日までの間に一貫したパフォーマンスの低迷が見られる」とピーターソン氏はコインテレグラフに語った。
「ビットコインのこの季節的パターンは年後半に発生し、その後に発生する“Uptober”の準備となる」とピーターソン氏は追加した。
一方、カプリオールインベストメンツの創業者チャールズ・エドワーズ氏は、7月23日にローンチされたイーサリアムETFが市場のセンチメントに影響を与えていると主張した。
「イーサリアムETFのローンチが2024年でなかったら、市場全体の状況はもっと良かっただろう」とエドワーズ氏は7月24日のX投稿で指摘する。「イーサリアムETFのローンチはBTCにとってもETHにとっても悪かった。ETHはこのサイクル全体で低迷しており、ETFのローンチで機関投資家レベルでの混乱を引き起こした」
しかし仮想通貨トレーダーのローマン氏はコインテレグラフに、下落は元大統領ドナルド・トランプ氏の暗殺未遂事件後のビットコイン急騰の調整に過ぎないと語った。
「この急騰は人為的なもので、トランプの暗殺未遂事件が失敗したというニュースから直接来たものだ。その後すぐにスイング州で彼が数ポイントリードしていることが明らかになった」とローマン氏はのべた。
「市場は活況だとはいえ、ニュースに基づく動きはしばしば大幅に反落することがある」と彼は付け加えた。

しかし、全体的なセンチメントは依然として強気の傾向にあるようだ。仮想通貨の恐怖・強欲指数は、過去1週間で7ポイント上昇し、スコア68で「強欲」を示している。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。