著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

3日のビットコイン(BTC)対円相場は133,807円(11.01%)安の1,081,054円。イーサリアム(ETH)の反動安と、前日にロジャー・ヴァー氏が、「11月15日のハードフォークでBitcoin ABCと(開発者の)アモリー・サシェット氏がビットコインキャッシュ(BCC)から分裂すると発表した」とツイートしたこともアルト売りを加速させ、BTCも下値模索となった。NY時間のドルの下落もBTC相場の支えとはならず、為替動向をほぼ無視して相場は安値を広げていった。

BTC相場は下降チャネルを形成し始めたと思いきや、チャネル下限どころか、昨年から相場のレジスタンとなってきた112万円〜115万円エリアもサポートとして機能せず(第2図)、終値は101万円をも割り込んだ。アルトコイン主導の市場の下げということもあり、ETH(- 13.28%)、BCC(- 14.27%)、LTC(- 17.39%)相場が強く押し、市場の時価総額は1日で4兆円ほど一気に吐き出した。

第1図:BTC対円チャート(1分足)、前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成

第2図:BTC対円チャート 日足 出所:bitbank.ccより作

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