著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

9月第2週のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比6,878円(0.63%)高の1,100,525円と小幅に反発。前週は週次で10%強安と下値を模索する展開となったが、先週は対ドルで心理的節目の10,000ドル水準(≒106万円)で下げ止まり、底堅い推移となった。

先週は、週前半のユーロとポンドの下落を受けたドルインデックスの上昇が、金相場、ひいてはBTC相場の重石となる場面もあったが、欧州中央銀行(ECB)当局者が域内景気回復に自信を示したことや、10日のECB定例理事会後にラガルド総裁から為替レートを政策の目標としないとの姿勢が示されユーロが切り返すと、ドルの上昇が抑えられ、BTCもジリジリと値を戻す展開となった。週末も子確りとした値動きが続き、13日の相場は一時112万円台に乗せる場面もあったが、この日はイーサリアム(ETH)相場が強く押し、BTCも高値の維持に失敗し反落した。幸い、節目の110万円は維持し、日足では一目均衡表転換線とボリンジャーバンド-1σを回復して週を終えた(第3図)。

第1図:BTC対円チャート(1分足)、前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成

第3図:BTC対円チャート 日足 出所:bitbank.ccより作成

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。