著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

先週(5日〜12日)のビットコイン(BTC)対円相場は601,450円(10.62%)安の5,060,793円と大幅安。終値では心理的節目の500万円や200日移動平均線を維持したが、相場は直近3週間ほどの上げ幅をリトレースした。

7日の相場急反落後、510万円周辺で方向感に欠ける展開となったBTCの対円だったが、10日の米卸売物価指数(PPI)が前年同月比で市場予想を上回り、緩和縮小前倒し懸念から相場は上値を重くした。さらに追い討ちを掛けるように、この日はクリーブランド地区連銀のメスター総裁が年内のテーパリング開始を念押しし、BTCは高寄り後に反落した米株に連れ安となり510万円周辺から保ち合い下放れとなった。

週末の相場は対ドルで節目の44,000ドル(≒484万円)付近で下げ止まり、自立反発の様相でジリ高に転じた。しかし、薄商いとなりやすい週末の相場は戻りが鈍く、500万円を挟み込む形でチョッピーな値動きに終始した。

第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成
 

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