著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

10日のビットコイン(BTC)対円相場は13,299円(1.22%)高の1,100,299円と、2日続伸。前日9日からの一部アルトコイン相場の反発とドル安ユーロ高基調が支援となり、BTC相場は対ドルで心理的節目の10,000ドル水準となる106万円から切り返し、徐々に値を戻す展開となっている。今月に入って欧州中央銀行(ECB)関係者からユーロ高を懸念する声もあがっていたが、ラガルドECB総裁は昨日の定例理事会後の会見で、為替レートを注意深く監視するとしながらも特定の目標(ターゲット)を掲げない従来のスタンスを強調。ユーロ高に対する施策が打診されなかったことがユーロ買いを加速させると、金相場も上昇し、昨日のBTCは8日高値(111万円)を更新したが、その後のNY時間で戻り売りが入り上げ幅を縮小した。

第1図:BTC対円チャート(1分足)、前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成

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