著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

8日のビットコイン(BTC)対円相場は25,559円(2.26%)高の1,157,058円と2日続伸。この日の上昇で9月上旬から形成されていた三角保ち合いの上放れに成功した(第2図)。

東京時間のこの日の相場は、米副大統領候補討論会が行われた中、XRPの利食い売りに連れてジリジリと値を安くし、欧州時間序盤には112万円にタッチし前日の上げ幅を掻き消した。昨日の討論会は、先週の大統領候補討論会と比べるとマイク・ペンス副大統領の頭にハエが居座るほど落ち着いた雰囲気で、内容としても市場への影響は限定的だった。一方、NY時間に米スクエア社が5000万ドル(≒53億円)相当のBTCを投資目的で購入したと発表するとムードは一変。序盤から相場は上値を追う展開となり、およそ1週間ぶりの高値を付け115万円台に浮上した。

スクエア社の株価も昨日は小確りとした値動きで、上場企業がBTCに投資することに対しての株式市場からの拒絶反応は見受けられなかった。

第1図:BTC対円チャート(1分足)、前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成

第2図:BTC対円チャート 日足 出所:bitbank.ccより作成

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。