著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

29日のビットコイン(BTC)対円相場は16,271円(1.17%)高の1,404,946円と反発。前日は逃避目的のドル買いの加速で金やユーロ、更には米株が安値を広げる展開となり、BTCも144万円周辺からおよそ10万円ほど吐き出す場面も見られた。

相場は、昨日の東京時間が始まる頃には対ドルで13,300ドル(≒139万円)水準まで戻し、東京市場の引けまでは同水準で揉み合いに終始。欧州時間に突入すると幅広いドル買いの流れが再開し、相場は一時135万円を目掛け下落したが、暗号資産(仮想通貨)カストディーのフィデリティー・デジタル・アセットのアジア進出の報や、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が12月の会合で追加緩和の可能性を示唆したこと、更に米新規失業保険申請件数が減少基調となったことでリスク選好が持ち直し、相場はプラス圏に浮上。NY中盤には142万円台に乗せるも、足元では戻り売りが入り140万円周辺まで押している。

第1図:BTC対円チャート(1分足)、前日平均値・4本値、騰落率、出来高 出所:bitbank.ccより作成

続きはこちら

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。