著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。
先週(18日〜25日)のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比104,115円(1.48%)安の6,928,000円と4週ぶりに反落。
ProSharesのビットコイン先物上場投資信託(ETF)、Bitcoin Strategy ETF(BITO)の盛況な取引初日が好感され、700万円周辺から760万円台に乗せ、対ドルで67,000ドル(≒762万円)にタッチしたBTCだったが、史上最高値更新による目標達成感やBinance USでのフラッシュクラッシュ、更には21日のBITOの大幅安に連れて上げ幅を掻き消すと、週末にかけては薄商いのなか節目の60,000ドル(≒683万円)割れをトライする展開に転じた。
一方、60,000ドル絡みで相場は買い支えられ、3月高値の61,788ドル(≒703万円)を背にレンジ内で推移すると、ProShareが、ポジション上限の緩和をシカゴマーケンタイル取引所(CME)に要請したとのBARRON’SのレポートをCoinDeskが報じたこともあり、今朝方からはレンジ上限上抜けをうかがっている。
第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成